トップナンバーアルバム

高塚駅で捉えることが出来たクモハ211-1のC2編成です。
何故かクモハ211-2がC1編成で、形式番号と編成番号が逆転しています。  2009年8月7日 高塚駅


 153系から始まった「貫通型国鉄電車顔」と訣別したという意味で211系のデザインは画期的だったと言えるのではないでしょうか。 まあ実際には小田急9000系の流れを汲むデザインなので新鮮味には欠けるところもありますが、個人的には好きな顔です。
 さて、クハ153形とクハ111形は同じデザインの顔を持ちながら運転台の広さが異なっていましたが、 途中からクハ111形の運転台も急行形並に広いものになりました。 都会を職場としていた113・115系も地方線区に進出するようになると無人駅で車掌が集札する必要があり、 最前部で車掌が乗務できるよう運転士の後ろでドアの開閉が出来るよう広げられたと聞いた記憶があります。 組合の意見が強い国鉄にあって、狭い運転台に戻った211系はその意味でも画期的だったのではないでしょうか。 なお、JR東日本はATSをP形に進化させましたが、211系は運転台が狭いので機器は客室内に置かれています。
(2009年10月 H・T)

 211系としてはサロに続く2回目の登場です。国鉄末期の1985年(昭和60年)、 登場した211系0番台は多くが東海道線の東京口に投入され、トップナンバーの大半はJR東日本へ引き継がれています。 しかし、Mc+M'+T+TcX2編成が中京地区へも投入され東京口にはいなかったクモハ211の0番台が誕生、 JR東海にもトップナンバーが引継がれました。 ただし、相方のモハは既に東京口にモハ210-1がいたため、続番のモハ210-13となっています。 当初は青・白帯でしたが、JR東海のコポレートカラーがオレンジ色となり、 JR誕生後に増備された5000、6000番台やJR東日本の211系と同じ色の湘南帯に変更されました。
 その後、1998年(平成10年)東海道線中京地区の最高速度を120km/hに引上げ、 ヨーダンパ取り付けなどの対応工事を受けています。 しかしながら、JR東海の211系0番台は8両2編成のみの異端車的な存在で、 通常は大垣〜浜松間で110km/hの各駅停車として運用されているようです。 臨時で120km/h運転の快速に入ることはありますが、その俊足はあまり活かされていません。
(2009年10月 T・O)


JR東日本のクモハ211のトップナンバーは耐寒装備の「1001番」です。
JR東海車と同じようにパンタがシングルアームに交換されました。  2009年8月5日 大宮駅