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珍車・異端車が好きな私ですが、クモハ123はちょっと好みではありません。
だって、不細工なんですもの。でも、好みは人それぞれ。この不細工さ加減が
T・Oさんの琴線に触れたようです。同じ形式とは思えないほどバラエティ豊かな
クモハ123のトップナンバーをご覧ください。(2008年5月 H・T)
1986年(昭和61年)11月ダイヤ改正は鉄道輸送の大きな転機となっています。 明治時代から担ってきた郵便・荷物輸送のほとんどが廃止されたのです。国鉄末 期で効率化・合理化を求められた結果ですが、荷物車、郵便車など多くが廃車・ 解体となりました。客車は一部が救援車代用に転用されましたが、新性能車の荷 物電車はまだ車齢が若く廃車するには惜しいということで、旅客転用が企画され ました。 このクモハ123-1は中央線岡谷〜塩尻間が新線化されることにより支線となる 辰野〜塩尻間に投入するため1986年10月にクモニ143-1を長野工場(現長野車両 センター)が改造をして誕生しています。最初に太い柱と細長い窓が連続する側 面を見て「格好悪いものを造ったなぁ」という印象を持ちましたが、見慣れると 愛嬌のある車輌に思えてきました。しかし、その後の改造車は普通の大窓となっ ていますのでやはり特異な改造だったのでしょう。また、最初はクリーム色に緑 の帯を入れた塗装でしたが、ワンマン化を機にローズピンクとクリームのツート ンカラーに白のストライプと数ある車輌の中で異彩を放っています。 その後クモユニ143やクモヤ143からも改造されましたが、JR東海に継承された 車輌は2007年5月(平成19年)に廃車され、現在はJR東日本のこの1両とJR西日本 の5両のみとなりました。同時期に製造された国府津車輌センターのクモヤ143に も廃車が発生していますので、このクモハ123いつまで活躍してくれるのでしょうか? (2008年5月 T・O) |