平成16年(2004)2月14日 柏 駅
熟年パワーとでも言えばいいのでしょうか、友人のT・Oは最近に
なって精力的に鉄チャンに励んでいます。出歩く回数が多ければ
トップナンバーに出会う回数も多くなる訳で、そんな最近作から
今回は常磐線の顔とも言える203系のクハをご紹介します。
(2005年2月 H・T)
東京メトロ(旧;営団地下鉄)千代田線と相互乗り入れしている
常磐線各停用の車輌です。
103系1000番台を投入していましたが、抵抗制御方式による排熱や
地下鉄内は床下の風通しが悪く、防火対策のためのダクト式配線が
蒸し焼き状態になるなど不評でした。
そのため、1982年(昭和57年)我孫子〜取手間複々線化に伴い増備
した車両は中央線に投入していたチョッパ制御の201系を地下鉄仕様
とした203系が開発されました。通勤用としては301系以来のアルミ
車体を採用したり、戸袋窓を廃止するなど当時の国鉄としては大胆な
ことをしています。
その後、207系900番代1編成と209系1000番代2編成が投入されま
したが、東京メトロの6000系とともに登場より20年以上経った今でも
常磐線各停の主力となっています(そう言えば東京メトロも06系は
1編成のみ)。ただ、6000系の初期車が増備車と同じような1段下降
窓化されているのに対し、未だに2段窓で時代を感じさせます。
なお、このトップナンバー編成だけ、車体の車号標記が切り抜きアルミ
板に緑文字となっています。
(2005年2月 T・O)