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別府に到着した「ゆふいんの森3号」。 先頭からキハ71-2+キハ70-1+キハ70-2+キハ71-1です。 |
2021年 4月18日 別府駅 |
独特の形状をしたキハ71-1です。博多側の先頭車で4号車となります。 |
2021年 4月18日 別府駅 |
増備された3号車キハ70-2です。右車端は当初アートギャラリーでした。 2回目のリニューアル時に方向転換され、アートギャラリーとビュッフェが隣接するようになり、 さらに3回目のリニューアルでアートギャラリーはサロンスペースとなりました。 |
2021年 4月18日 別府駅 |
キハ70-2のサロンスペースです。この部分はハイデッカー仕様ではなく、 また、連結扉の向こうに見えるのが2号車のビュッフェです。 |
2021年 5月 1日 由布院駅 |
2号車キハ70-1です。左車端はビュッフェで、弁当、軽食、飲み物とお土産品を販売しています。 車端に販売品搬入扉があります。 |
2021年 4月18日 別府駅 |
由布院(別府)側の先頭車1号車キハ71-2です。 ハイデッカーのため、冷房装置は客室下に設置されています。 |
2021年 4月18日 別府駅 |
右側のキハ71形はキハ65形から、左側のキハ70形はキハ58形から台車が流用され、 改造前の面影が残る唯一の部分となっています。 乗り心地は改善されていますが、キハ70形の少し揺れは気になります。 |
2021年 4月18日 別府駅 |
湯布院温泉はNHKのブラタモリでも取り上げられましたね。 私は、昭和50年の夏に鉄研の合宿で湯布院温泉に行っているのですが、 当時は温泉に興味がなく、街の様子も記憶にないのです。 今まで「ゆふいん」は「湯布院」と思っていて、 駅名が一貫して「由布院」だったことも気が付いていませんでした。
昭和30年に由布院町と湯平村が合併した際に湯平(ゆのひら)の「湯」を当てて「湯布院町」に、 更に平成の大合併で「由布市」となったそうです。 確かに山の名前も由布岳ですから、古来からの地名は由布なんですね。
今月の友情出演は、そんな有名観光地への足として誕生した「ゆふいんの森」をご覧ください。 しかし、DT22は列車の性格には不釣り合いですよね。 なんとかして欲しかったなぁ。
(2021年9月 H・T)
トップナンバーで885系の時にも述べましたが、JR九州の特急車両は「見て面白い、 乗って楽しい車両」です。1988年(昭和63年)に登場した「オランダ村特急」 キハ183系1000番台に続いたのが、特急「ゆふいんの森」用キハ71系です。
1989年(平成元年)3月のダイヤ改正で、大分県の名湯、 湯布院町(現在は由布市)と博多を結ぶ観光特急「ゆふいんの森」が3両編成で誕生しました。 1990年(平成2年)に1両増車し4両編成となりました。好調なことから、 1992年(平成4年)には、先程紹介した「オランダ村特急」183系1000番台を改造の上、 「ゆふいんの森U世」として運行開始をしました。このことから、 キハ71系は、「ゆふいんの森T世」と呼ばれることもあります。 キハ183系1000番台特急「ゆふいんの森U世」は、1999年(平成11年)にキハ72形の 「ゆふいんの森V世」と交代しています。
この車両の特徴は、レトロ感覚の流線形気動車で、先頭部の窓は上下2段に配置、 客室窓も大型化させ、さらに10度内側に傾斜させ、 オリーブグリーンのメタリック塗装と太い金帯で、かなりインパクトが強いものとなっています。 客室部はハイデッカー構造でデッキ部分とは60cmの高低差があります。 また、座席は前後間隔96cmありますが、クラスは「ハ」で乗り得感一杯です。 1号車キハ71-2はキハ65 19、2号車キハ70-1はキハ58 436、3号車キハ70-2はキハ58 490、 4号車キハ71-1はキハ65 51からの改造ですが、流用はエンジンと台車のみで、車体は新造されました。 2003年(平成15年)にエンジン換装と変速機の交換を実施し、 2016年(平成28年)にはキハ71形の空気バネとキハ70形のコイルバネ台車に可変減衰上下動セミアクティブダンパを取付けています。 これは車体に設置された加速度センサーにより揺れを抑え、乗り心地向上を図ります。
私が乗車した時は、新型コロナウイルス感染症の影響で空いていましたが、 いつかまた満席となる日を願っています。
(2021年9月 T・O)