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平成22年5月9日   南船橋駅


 この日は3人で中央線のスカ色115系を追っていたのですが、 ゴールデンウィークにE331系が営業運転していたという情報があったので午後から京葉線に転じました。 昨年は物井に行く道すがら乗ろうとしたのですが運転しておらず、 なにしろサハE230を廃車にする東日本ですから「また今度」は危険だろうと意見が一致した次第です。 運行時刻は調べていなかったのですが、東京駅の京葉線ホームに下りると「14両」の表示が! なんと運のいいこと。早速試乗と相成りました。
 E331系のハイライトは、減速歯車を使用しないダイレクトドライブ(DDM)、 それに連接車体です。ところが、京葉線は全線ロングレールなので、 残念ながら連接車特有のジョイント音は聞くことが出来ませんでした。 もう一つのハイライトであるDDMですが、耳を澄ましても車内からはどれが電動台車なのか判別がつきませんでした。 E331系のモーターは全密閉形なんだそうですが、どうやら電車のモーター音と思っていた音は、 ほとんどがギアの音のようです。連接車体が主流になるとは思えないのですが、 DDMは近い将来に採用されそうな気がしました。
 さて、E331系は、E993系の実績をベースにして平成18年3月に1編成が試作されています。 14車体が連接構造でつながっている訳ではなく、7車体8台車で1ユニットが構成されています。 1車体3扉なので編成では42扉となり、 東京駅の京葉線ホームでは14両の案内表示が出るほか専用の乗車位置目標が示されています。 なにかと不具合が出るようで、度々営業運転から外れており、その様子は車内の消毒票で確認することが出来ます。 さて、E233系の次は連接車になるのでしょうか?(2010年5月 H・T)



クハE331-1  運転台直後のドアには車椅子乗降用スロープが組込まれていますが、 床がブカブカするのはいただけません。


モハE331-1  左側のM台車と車体がセットで、右側はサハE331のT台車です。


サハE331-1  0番台はCP、500番台はパンタ付きです。
ドア間の座席は左が6名、右が5名、窓の大きさが異なるのは珍しいですね。


サハE330-1  クハE331と組むサハで、左右の台車ともこのサハの台車です。
山手線に入ったサハE231-4600みたいな窓配置です。


クハE330-1  東京駅側の先頭車でSIVを積んでいます。    平成22年5月9日 海浜幕張駅



TR258
左右の車体用それぞれに空気バネがあり、小田急の連接車とは構造が大きく異な るようです。連結面間400mmは貫通路で実感することが出来ます。

クハにはセミクロスシートがありますが、これはロングシートに転換できるようになっています。 扉脇のロングシートを壁の中に収容、クロスシートを90度回して扉脇へ、 クロスシート跡地には壁の中から3人分のロングシートを引出す。 運転台には転換のスイッチがあり「平日ロング・休日クロス」の表示が見えますが、 今のところE331系は休日のみ運行です。 (撮影:T・O)