トップナンバーアルバム

東京側先頭車E153-101で、12号車となります。 編成番号の「M 1」が運転席の窓ガラス左方に標記されています。 E153形は、自由席車両で2階が横3+3席となり100番台を付番されました。 0番台は存在しません。
2007年 5月 3日 東京駅

新潟側先頭車E154-1で、1号車です。 こちらの先頭車は1階、2階とも指定席で一般的な2+3席の配置です。
2007年 5月 3日 東京駅


 我々の世代(いわゆる年寄り)には新幹線はあまり人気がないですね。 私も旅行では極力新幹線を利用しない行程を選択していました。 それでもMAXには2〜3回は乗ったことがありますが、 自由席は狭くてもう乗りたくないと思った記憶があります。 JR東日本の新幹線はE×系と呼ぶようになりましたが、 国鉄時代のルールの延長線上で形式を付与しているんですね。
 今月の友情出演はそんなJR東日本の新幹線からE1系をご覧ください。
(2022年4月 H・T)
10号車、2Fグリーン座席、1F普通座席の合造車のE145-1です。 JR東日本に所属する新幹線車両は最初の2桁で形式を表し、 10の位は構造とクラスを表しています。 10号車は、2階建で、2階がグリーン座席のため「4」を付番しています。 因みに、平屋グリーン車だと「1」です。 なお、 下1桁の「5」は、中間電動車を表しています。
2008年 2月25日 東京駅

E154-1連結側には、リニューアル後「Max」のロゴと朱鷺が描かました。
2008年 2月25日 東京駅
 今回のトップナンバーは形式番号のみの登場です。新幹線車両には興味がわかず、 「いつか、撮る機会があるだろう」と思っていたら、E1系はいなくなりました。 積極的に撮らないとダメなようです。
 さて、E1系は増加する新幹線通勤・通学客の着席を確保する目的で、 全2階建車両として、1994年(平成6年)、登場しました。 「Max」(Multi Amenity Express )の愛称が付けられて、後継車輛である E4系にも引き継がれました。 開発時点では、「600系」の形式番号でしたが、JR東日本が車両形式の付番を変更し、 「E1系」が付与されました。新幹線車両、600系は欠番となっています。
 前述のように、増加する乗客の大量輸送に重きを置いた全車2階建で、 自由席とし使用される1〜4号車の2階部分は横3+3列6席となり、 1編成12両の座席定員は200系16両編成に匹敵する1,235名を確保しています。 T+M1+M2+Tの4両で1ユニットとなり、 JR東日本の新幹線車両として初めてVVVFインバータ制御を採用しました。 主変圧器、主変換装置、補助電源装置は床下に配置できず、車端部に搭載しています。 車体は、2階建構造で強度に不安があったため、普通鋼で製造されました。
 2003年(平成15年)から2006年にかけてリニューアル工事が施工され、 E2系、E4系と同じ塗装、座席の交換がなされましたが、走行機器には手をつけていません。
 登場時は、東北新幹線での営業運転でしたが、山形新幹線が開通して分割・併合を行う列車が増え、 1999年(平成11年)12月のダイヤ改正で、上越新幹線に転属、 さらに2012年(平成24年)ダイヤ改正で東北新幹線にE5系が増備され、 E4系が上越新幹線に転属したことで、2012年10月28日の団体専用列車「さよなら E1 Max とき号」をもって、 運用が終了しました。
 全車2階建となり、車販販売は原則行わないなど今どきの考え方を導入していますが高速化に対応できず、 また老朽化もあり個性ある車両は姿を消しました。 個人的には新幹線の2階から眺める席が好きでしたので残念です。
(2022年4月 T・O)

大宮の鉄道博物館に先頭車E153-104が保存されています。
2018年 5月20日 鉄道博物館