トップナンバーアルバム

朝方、東京ターミナルへ向けて、東海道線を疾走していく、Mc250-1+M251-1(2両目)です。 本文中に記した通り画質良くありません。 なお、Mc250-1,2のみ連結器解放テコカバーがありません。
2013年6月23日 二宮〜大磯


 私の若い頃、佐川急便といえば、配達の車を降りたら走る(歩いてはいけない)、 給料はいいが仕事がハードなので長くは続けられないと言われていました。 また、速達が命なので、東名高速の上り坂でスピードが落ちないよう、 強力なエンジンを積んだ特別仕様トラックを使っているとも聞きました。
 今月の友情出演は、そんな佐川急便が貸切で使っている電車貨物(?)です。 登場時はJR東海から耐久試験を要求され、営業開始が遅れましたね。
(2018年11月 H・T)

 今回のトップナンバーは、 日曜日(出発日)や年末年始など以外は必ず走るのですが大磯に住んでいる私には撮影困難な列車です。 東京貨物ターミナルと安治川口間をそれぞれ23時過ぎに出発し、 終点に5時過ぎには到着するダイヤだからです。 大磯を走るのは真夜中か早朝。 辛うじて、夏至の時期は明るくなり始めた頃通過しますが、 日の出と通過、どちらが早いかというタイミングです。 また120km/hの高速で走るので速いシャッタースピードが要求されます。 1番電車より早い通過なので、夜中に出発し大船辺りで撮れば良いのですが、 そこまでの元気はありません。 とりあえず、大磯で待つとトップナンバーが来ましたが、キメの粗い画質となってしまいました。
 遡ること60年近く前の1960年(昭和35年)、 新幹線貨物電車計画の実験車両としてクモハ11形をクモヤ22形へ改造しました (クモハ11208→クモヤ22000、クモハ11221→クモヤ22001)。 車体中央部分を無蓋化、荷重18tに強化し、両端に運転台を配置した車両でした。 1年の試験終了後、クモヤ2200は大船工場の入換車に、 クモヤ22001はあおり戸を取り付け配給車となり、実用化には至りませんでした。
 しかし、モーダルシフトに取り組んでJR貨物が、 東京〜大阪間6時間で結ぶ目標を立て検討を重ねた結果、 2002年(平成14年)速達性がある電車タイプを採用、 M250系貨物電車として誕生しました。 M250系は16両編成で構成され、両端に電動車ユニットMc250+M251X2ユニット、 中間が付随車でT260+T261X6ユニットとなっています。 なお、形式は動力分散方式「Multiple unit train」の頭文字を用い従来の付与基準とは異なります。 また、付随車が2形式となっているのは、車両監視モニタ端末があるか無いかです。 T260形にモニタ端末を搭載しています。
  現在は佐川急便が東京貨物ターミナルと大阪・安治川口間で上下1本づつを貸切、 最高速度130km/h(JR西日本管内)で宅配便輸送を行っています。
(2018年11月 T・O)


この日の大阪方相棒はMc250-4+M250-4でした。 なお、Mc250-3以降の車両は連結器解放テコカバーがあります。
2013年6月23日 二宮〜大磯

この写真は2003年夏至の頃で、2002年秋に登場してから2004年春に営業運転が始まるまで、 性能試験が実施された時のものです。 試験走行は日中に行われました。
2003年6月25日 大磯〜二宮