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今月の友情出演はちょっと変わった形式の登場です。大学の鉄研の合宿もそう
でしたが、恒例の旅行は各自がそれぞれ好きな場所に寄るので往路・復路ともメ
ンバーは複雑に離合を繰り返すのが常になっています。2004年の旅行は8人が参
加しましたが、幸運にも(?)フリーゲージトレインに出会ったのはT・Oただ一
人でした。(2007年1月 H・T)
大学時代のクラブ「鉄道研究会」の仲間達と年一回、鉄道旅行をする行事が30 年近く続いています。この旅行、一般の旅行とは少し変わっていて、宿泊地は決 めますが、それぞれがバラバラに目的地に向かい、帰りもバラバラで帰ります。 宴会と宿泊場所だけが同じであるといった旅行です。2004年は、そろそろ九州行 きのブルーとレインが危ないということで、「乗って残そう寝台特急!」を合言 葉に宿泊地を小倉に決めました。 ノーブルジョーカーメンバーであるH.T.などとともにまだ単独で運転され ていた富士に乗車、翌日、私は小倉で降り、モノレール(北九州高速鉄道)の乗 り潰しをしています。企救丘まで行き、帰りは日田彦山線で小倉まで戻ると引上 線にこのフリーゲージトレイン、GCT01形が止まっていました。 山陽新幹線での試験を終了し、小倉工場へ回送するところだったようです。こ のあと、九州新幹線の新八代で試験をするのかと思っていたのですが、今日まで 小倉工場に留置されたままです。 さて、この「GCT01形」は、1,067mmの在来線と1,435mmの新幹線を直通運転 する電車として開発が進めらました。世界的に見るとスペインの「タルゴ」が有 名ですが、軌間変換は客車のみで、牽引する機関車は交換しています。電動機や 駆動装置の付いた複雑な構造をもった台車を履いて、しかも新幹線区間で 300km/hを目指すのはこの車輌が初めてです。1994年(平成6年)に運輸技術審議 会の「21世紀に向けての鉄道技術開発のあり方について」の答申で、重点技術課 題のひとつとして軌間可変台車開発が取り上げられました。これを受け、運輸省 (現、国土交通省)、日本鉄道建設公団(現、鉄道建設・運輸施設整備支援機 構)、(財)鉄道総合技術研究所(JR総研)が開発を始めています。 この車輌は1998年(平成10年)に製造され、翌年から山陰本線、アメリカのコ ロラド州にあるプエブロ実験線、日豊本線、予讃線、山陽新幹線で走行・耐久試 験を実施しています。ちなみに形式の「GCT」は、Gauge Changable Trainの略だ そうです。 最近、第二次試作台車が完成し、JR四国の多度津工場で試験を開始したという 話を聞きました。もうすぐ第二陣の試験編成が登場してくると思います。 (2007年1月 T・O) |