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お召列車仕様となり連結器を収納している状態のE655系です。 須崎御用邸まで行かれた時の列車ですが、私的静養のため、日章旗の掲揚や特別車両の連結はありませんでした。 先頭から、クモロE654-101+モロE655-201+モロE654-101+モロE655-101+クロE654-101となります。 この写真は、「お召列車」として東京から伊豆急下田まで運転をされた後、 東京まで帰区する回送列車を撮影したもので厳重な警備体制は、すでに解かれていました。
2017年 3月24日 二宮〜大磯

1号車クロE654-101です。床下にディ―ゼル発電機を2基搭載、電源車となります。
2007年 7月25日 我孫子駅

2号車モロE655-101です。電動車で主変圧器及び主変換装置予備を含めた2基のパンタが設置されています。
2007年 7月25日 我孫子駅

2号車の車内。クラブOB会ツアーで撮影しました。
2009年11月28日 モロE655-101の車内

3号車モロE654-101です。主変換装置の他、コンプレッサーやSIVなどを搭載しています。 3連窓部分は個室型のVIPルーム、車体中央の窓がない部分は給仕室となっています。 他車両の座席は布張りですが、本車両のみ本革張り座席です。
2007年 7月25日 我孫子駅

4号車モロE655-201です。2号車と同じで電動車すが、給仕室が設置されています。
2007年 7月25日 我孫子駅

5号車クモロE654-101です。
2007年 9月10日 我孫子駅

特別車両のE655-1です。天皇陛下や皇族、および国賓の方が利用される時のみ、3号車と4号車の間に連結されます。 この車両、附随車ながら空車重量が40.5tあり、また号車番号と「サロ」のような形式がありません。 「お召列車」運転時には、中央の特別窓下に菊の御紋が取り付けられます。 この写真は、試運転なので取り付けられていません。
2007年 9月10日 我孫子駅


 国鉄の分割民営化でお召し列車に使用する車両も各社が自社の車両を使うようになってしまいました。 皇居は東京にあるので必然的にJR東日本を利用することが多く、 御料車の車齢から専用車を新製する時期ではありましたが、 E655系のデザインには驚かされました。 写真映りが難しい色合いはともかく、前面の顔がいかつくて象徴天皇に相応しいものか疑問を持ったものです。
 そんなE655系ですが、一般貸切の第一号として鉄研で借りることが出来たとなれば、 これは乗らずにはいられません。 車体の塗装と同様に車内の造りも大変上質なものでした。 トイレのペーパーも上質なものが使われていて、さすがと感心したものです。 今月の友情出演はそんなE655系を新製直後の試運転時の姿を中心にご覧ください。
(2020年12月 H・T)
 何学年だったかは忘れてしまいましたが高校生の夏休みに、 大磯駅ホームで電車を待っていると、鉄道公安官が寄ってきて 「もうすぐ、特別列車が通過しますのでベンチにお座り下さい」と言われたことがあります。 「特別列車って !?」と思っているとクロ157を挟み込んだ157系5連が通過していきました。 天皇陛下と皇后さまが、静岡県下田市の須崎御用邸に行かれるお召列車でした。 お召列車の警備については、前々から話を聞いていましたが、やはり厳重な警備でした。 現在も、ここまで厳しくはないようですがお召列車の運転に際し、多数の警察官が沿線警備を行っています。
 ところで、私がクロ157-1を見たのは、これが最初でしたが、その後はみていません。 一般の157系は、すでに廃車・解体されていますが、このクロ157-1は、 まだ車籍があり東京総合車両センターにある御料車庫で「1号編成」とともに保管されています。
 さて、お召し列車は主に機関車牽引の皇室専用客車「1号編成」が担っていましたが、 御用邸へ静養に行かれる時などはクロ157が使用されていました。 しかし、「1号編成」も昭和初期から中期に製造された皇室用客車ですし、 クロ157-1も連結相手を157系→183系→185系と変えてはいるものの1960年(昭和35年)製で、 老朽化をしていました。全ての皇室専用車両を引き継いだJR東日本が置き換えのために、 2007年(平成19年)製造したのがE655系です。電車化され、「1号編成」とクロ157の両方の機能を備えて、 さらに、天皇陛下や国賓の方など要人が利用する「特別車両」と「ハイグレード車両」を製造、 「ハイグレード車両」はジョフルトレインとしての役目を持たせました。この列車は「なごみ」として、 年数回運行されていますが、乗車希望者は多いようです。 2009年に我が学校のクラブOB会でも「なごみ」を借り切るツアーが開催され、 私も申し込みをして乗車してきました。乗り心地や車内設備が良い素敵な車両でした。
 この車両は、直流1500V、交流50Hz・60Hz対応の20000Vの3電源対応、 中央本線等狭小トンネルにも入線可能な第一縮小車両限界となっています。 全車がグリーン車で主変換装置は、VVVFインバータ制御です。1〜3号車が東急車両製造で、 特別車両と4・5号車が日立製作所で製造されました。 この列車の特徴として機関車牽引が可能でブレーキシステムは、 抑速・回生ブレーキ付電気指令式ブレーキと自動空気ブレーキに対応していることです。 機関車牽引時には、車両電源を確保するため、クロE654-101にディ―ゼル発電機も搭載されています。
 JR各社の線路を走ることができる性能を備えていますので、「1号編成」と同じように、 全国各地を巡っている姿も見たいものです。
(2020年12月 T・O)

「お召列車」が運転される時は、予備列車が運転されます。 この時は、グリーン車の一部窓が、防弾ガラス化された185系OM04編成で、前面ヘッドマーク、横方向幕は、無表示でした。
2017年 3月27日 二宮〜大磯

国旗を掲げE655-1を連結したお召し列車です。 お召し列車は警備が厳しくて思うような場所で撮るのが難しいですね。  撮影:H・T
2011年11月13日  9001M 阿佐ヶ谷