昭和43年3月に旭川工場でオハ35 724を改造、車体は絞り折り妻に鋼板屋根の組合せ、
ホームとの隙間からコロ軸受が見えますので台車はTR34と確認できます。
コロ軸受の台車を履いているので1500番台とされています。
近代化改造は受けておらず、塗色はぶどう色2号、車掌室窓は1000mm幅の上昇窓のままです。
改造時の配置は岩見沢、47年に札幌、51年に函館、54年に札幌、55年に函館と移動、
59年5月に廃車になりました。
次のオハフ33 1566は種車がオハ35 725で続き番号です。
昭和21年の落成日、帝国車両と製造所も一緒ですが形態で大きく異なるのが雨どいです。
オハフ33 1566には鋼製の雨どいがありますが、このオハフ33 1565はデッキ上にしか雨どいがありません。
これは北海道の特徴的な改造で、雨どいを切り取ったものです。
鋼製の雨どいは錆びて補修が必要になった場合、錆びた雨どいを切り取り、
新たな雨どいを溶接します。
この時、内装の木材が発火する危険性があるので、内装材を解体して作業するのですが、
この工程を省略するために雨どいを無しとしたものです。
雨どいを省略し水切りとしたオハ35とはデッキ上の雨どい、妻板の縦どいの形態が異なります。
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