オハフ33 1020
昭和49年10月7日 旭川 葛 英一さん撮影


昭和40年12月に旭川工場でオハ35 184を改造。平軸受のTR23を履いているので1000番台とされています。 種車のオハ35 184は昭和15年日車支店製、車体は丸屋根、リベットがあり、近代化改造の記録がありませんが塗色が青15号です。同時期に旭川工場で緩急車化改造を受けた1017、1030は車掌室の窓が1000mm幅の上昇窓なのに対して、この1020は700mm幅の下降窓になっています。便所・洗面所窓は3両とも原型です。

昭和39年度前半までの近代化改造では便所・洗面所窓が原型のままでしたので、この時期に支社で近代化改造に準ずる改装を受け、緩急車化改造では近代化改造車の扱いとされたのかもしれませんが、真相はわかりません。なお、戦前製のオハ35形は近代化改造の対象とはなりませんでしたが、丸屋根と青15号の組合せのオハ35系も少数ながら存在していました。

改造時の配置は釧路、その後は46年度に函館、 49年度に旭川に移り、昭和51年9月に廃車になりました。