北都電鉄デハ1201 (1/80・16.5mm) トップページ   目次ページ



撮影は昭和48年なので高校時代の作です。 動力は当時の定番のタテ型モーターとインサイドギアの組合せです。

 中学生の時だったと思います、 近所の古書店で誠文堂新光社の私鉄ガイドブックシリーズの5巻「阪急・京阪・阪神」を買っています。 今はネットから様々な情報がとれますが、当時は私鉄の全貌が把握できるガイドブックは重要な情報源でした。 舐めるように読んでいると、こんな本が編集できる鉄道研究会に入部したいと思ったものです。


私鉄ガイドブックシリーズ第5巻 阪急・京阪・阪神 慶応義塾大学鉄道研究会 編 誠文堂新光社 刊(昭和42年)

 ページをめくっていると、京阪の1200に目が止まりました。 流線形の1000・1100は有名ですが、 同系ながら普通の顔を持つ1200はあまり知られていないのではないでしょうか。 この1枚の写真の佇まいが妙に気にいり、着手しています。



 昔のTMSに「切り継ぎマニアの・・・」(・・・の部分が思い出せません)という記事がありました。 その影響でしょうか、学生時代には製品の種類が今のように多くなかったこともあり、 既製品の改造で何とかできないか?と考える事が自然の流れであり、 考えることが愉しみでもありましたね。
 もちろん京阪1200の製品は存在しないので検討したところ、 旧型国電と近似性があることがわかり、 側面はロコモデルのクモハ60のキットを切り継ぎ、前面は新たに切り出しました。



 不思議なことに当初より京阪の塗色にする気がなく、 国鉄色のぶどう色2号とクリーム色1号としましたが、 撹拌不足かクリーム色1号がほとんど白になってしまいました。 加えて、通常はウィンドシルの下辺が塗り分け線ですが、 勘違いでウィンドシルの上辺で塗分けてしまいました。 塗色も異なるので車内は好みでセミクロスシートとしてあります。
 最近になり北都電鉄が発足したのですが、まだまだ車両不足でもあり、 塗色が少し違いますがその一員に加わってもらうことにしましょう。
(2023年2月 H・T)





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