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 TOMIXのDF50プレステージモデルです。発売と同時に購入し長いことナンバーを貼り付けただけの状態で走らせていました。メンバーのN.Iが最近DCCを始めたのに刺激されてうちの鉄道にもDCCを導入したいと考えるようになりました。そこでDCC搭載車第一号としてこのDF50に白羽の矢が立てられることになりました。16番をDCC化するのであればサウンドも搭載したいと考えていろいろ検討しました。日本型のディーゼル機関車のサウンドは永末システム事務所から発売になっていますが、これはDML61のサウンドでDF50のサウンドはまだ出ていません。DigitraxやMRCのアメリカ型電気式ディーゼルサウンドなども考えましたが日本型のホイッスルの音は入っていないようです。結局ホイッスルの音に惚れ込んで永末システム事務所のディーゼル機用サウンドデコーダNGDCC DE10sxnDLを積み込むことにしました。同時に旧型電機用サウンドデコーダNGDCC DE10sxnELも購入しましたが、これはNGDCC DE10sxnDLと同じもので記録されている音源が違うだけとのことでした(コネクターをはずしてNGDCC DE10sxnELに乗せ変えるとDF50からEF58の音が出ます)。もし将来DF50のサウンドが発売されれば本体を載せ替えるだけで簡単に交換できる可能性があるのもこれを選んだ理由の一つになっています。
 デコーダとスピーカーを積み込む為に分解した際、屋根と下周りを中心にウェザリングを施しました。またプラのヘッドライトは消灯時に黒く見えるのが気に入らなかったので反射鏡付のMPレンズを加工してはめ込みました。


 DCCの積み込み行程は、まずボディをはずしアルミダイキャストのフレームの上にあるプリント基板を取り外します(これは使いません)。デコーダの本体はボディの屋根の内側を少し削るだけでこの部分に収まります。前照灯は電球色の発光ダイオード(デコーダに付属のもの)を小さなプリント基板に取り付けてフレームの前後にねじ止めしました。このプリント基板は車輪からの入力コードやテールランプの配線の取りまとめにも使用しています。テールランプはオリジナルでは非点灯ですがフレームには電球が入るようなスペースがありますのでそこに赤のチップ発光ダイオードを入れました。配線はカッティングバーでキャブ下の部分のフレームを筋状に削って通しました。
 模型をサウンド化するときに一番悩むのはスピーカーを積み込むスペースの確保と音を外に出すための穴をあける場所を見つけることだと思います。このDF50は屋根上の丸い送風ファンのカバーが取り外せるようになっています。このファンカバーの真下のフレームをカッティングバーで削り、エンクロージャー付のMRC1512を上向きに取り付けました。エンクロージャーをモーターのシャフトぎりぎりまで下げるとこのスペースにぴったりとはまります。ファンカバーを取り外した状態で走らせるとかなり大きな音がしますがカバーを取り付けると音がこもってしまいます。はじめはファンカバーを真鍮で自作し上面をステンレス製の網にしようと考えていました。しかしこのプラ製のカバーをよく見ると真ん中の銀色の部分がはずれるようになっています。そこでその部品を一旦はずしてその下にφ2mmの孔をいくつか開けてみました。これだけの簡単な加工で音量はかなり増加しました。
 キャパシタ用のコンデンサはスピーカーと反対側のデコーダとモーター軸の間に取り付けましたが、デコーダに附属のコンデンサは太くて入らなかったので同じ規格の細長いものを秋葉原で見つけて入手し取り付けました。
 このDF50は当鉄道初のDCC機ということになり、天賞堂のカンタムDD51とともにDigitraxのシステムで快調に走っています。おかげで最近はディーゼル機はサウンド付に限ると思うようになってしまいました。 (2009年3月 S.N)
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