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 このD62は、あるオークションで偶々手に入れたカツミのシュパーブです。 ノーブルジョーカーの運転会では必ず登場するS.Nさんの程良いウエザリングと サウンドを施されたD52の引く貨物列車がありますが、その編成をD52とD62の重連で (東海道本線であったかもしれない?)ブラストの響き高らかに走らせたら楽しいな、と の発想でS.Nさん仕様にしてもらったのが経緯です。
 前回のノーブルジョーカーの運転会で、永く眠っていたモーターと下回りのお陰で調子が出るま でにはかなり手こずりましたが、漸く重連運転が実現しました。 (2003年2月 S.S)



 昨年のJAMコンベンションの前にS.SからシュパーブのD62を D52100に準じて改装し て欲しいとの依頼を受けました。改装箇所はPFMサウンドシステムの装着、缶モー ターへの装換、上廻りのディテールアップとウェザリングの3点です。
 サウンドシステムは第一動輪に”さかつう”のはめ込み式コンタクトを取り付け、テ ンダー上面に穴をあけ大型のスピーカーを積み込みました。
 次にモーターの交換ですが、このタイプのギヤーボックスは動輪の駆動トルクをウォー ム軸が受ける構造になっているため、このまま缶モーターに交換しただけでは重量列 車を牽いた場合のスムースなスロー走行は望めません(特にサウンドシステムを搭載 すると出発時のスムースなスロー走行は必須です)。そこで以前から考えていたユニ バーサルジョイントとリンクを使った駆動システムを試してみることにしました。構 造は写真に示すように、ギヤーボックスの上部とモーター受けをリンクで結び、駆動 トルクをこのリンクが負担するようにしました。ゴムジョイントは”だるま屋”のユ ニバーサルジョイント(最も短いタイプ)に交換して動輪の上下動に対応しています。 最近の蒸機の駆動系はモーターとギヤーボックスを一体化して動輪に釣り掛ける構造
になっていますが、それに比べるとこの方式はいわば直角カルダン駆動だなどと勝手 なことを言っています。冗談はさておき、この方式は古いギヤーボックスとゴムジョ イントを使った蒸機を改造する際には非常に有効で、見違えるほど走行はスムースに なりますので是非おためし下さい。
 上廻りは時間がなかったので部分的に塗装をはがし、適当に目立つ部分を追加し、 その上から全体につや有りの黒を吹いた後、煙室部にフロッキールのエンジンブラックを 塗っています。(2003年2月 S.N)

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