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 飯田−辰野
 飯田から辰野までの区間は伊那電気鉄道の手で建設されました。 1909年12月28日、辰野(西町)−伊那松島間の開通を皮切りに、 小刻みに南に向かって延長を繰り返し1923年8月3日に飯田まで到達しています。 路線の規格も辰野−伊那町は軌道、伊那町−高遠原は軽便鉄道として開業し、 後に地方鉄道に変更されています。辰野−伊那町は地方鉄道への格上げに際して 経路も変更されました。(年表を参照ください。)
 私が最初に訪れた1971年にはED26とED19が貨物列車を牽いていました。 しかし、ED26は程なく引退し、南から移ってきたED18にバトンタッチしました。
 ED26はもともとは伊那電気鉄道の機関車(デキ21,22)でしたが、国鉄に買収された際に ED331,2となり、その後ED2611,12に改番されました。 ちなみに、ED26はこの11,12番の他に凸型の1番が存在しました。 こちらは富山地方鉄道・富岩線(現:富山港線)からの買収機関車で、後に、 越後交通へ譲渡されました。生い立ちも、形態も全く異なっていましたが、 同じ買収私鉄からの機関車ということで同じ形式が与えられたのでしょうか。
 ED19は6輌全機が健在でこの区間の貨物の主力機として活躍していました。 (ED19の経歴については TopnumberAlbum に掲載していますので、そちらをご覧ください。)
 飯田線のこの区間は、遅くまでD型電機が残ったこと、 貨物列車の本数が比較的多かったこと、東京から近く夜行日帰りで丸一日 撮影できることなど好条件が揃っていたため私は何度も訪れました。 茶色の旧型電機が伊那谷ののどかな風景にもっともマッチする機関車のように思います。
飯田線年表

現役で活躍するED26


中央アルプスを望む駒ヶ根駅にて
伊那谷の主力機ED19

試験的に入線したED18

田切のカーブを行くED19の貨物

ED18とED19の交換

スピード感のあるED19のサイドビュー

精悍な顔つきのED19

伊那田島駅を通過

桜が満開の宮田駅に到着

秋の夕暮れ。ガラガラの通勤電車と交換

大田切川を渡るED18のトップナンバー機

伊那谷では桜が散る頃、梨の花が咲き始める

のどかな風景の中をゆくED19の貨物


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