新幹線博多開業前夜



(1) あさかぜに乗って

 昭和50年3月、山陽新幹線博多開業によるダイヤ改正が行われました。 このダイヤ改正で20系あさかぜのナロネ20が引退することになっていたので、 その前に二人用の個室に乗っておこうという話がNJのメンバーの間でもちあがりました。 初めは4人で二部屋を取って間仕切りを開けて四人部屋にして (デッキ側の2部屋は間仕切りを開けると四人部屋として使えるようになっていました) あさかぜの中で麻雀をしようという計画があったのですが結局メンバーの予定が合わず T.OとS.Nの2名で行くことになりました。 東京駅出発時にはノーブルジョーカーのメンバー数人の見送りを受け、 門司では先に九州入りしていたS.Yと合流するなど楽しい道中でした (このときの模様はトップナンバーアルバム 「ナロネ201」にも載っています)。 客車編成表の20系あさかぜ(1)にあるように、 この時のあさかぜ1号はナロネ20、21、22、ナロ20と20系のロが全形式連結されていました。 1号車のナロネ20から8号車の食堂車へ行くときに絨毯の敷かれたナロネとナロを 通り抜けて行くのはなかなか気持ちが良かったのを覚えています (一両だけ6号車にナハネが混ざっていましたが)。
 この旅行で撮影した山陽本線の様子などを山陽新幹線博多開業前夜と題して 今回から数回の連載でお見せしたいと思います。その第一回は「あさかぜに乗って」です。 (2006年3月 S.N & T.O)


下関駅での機関車交換

1100Kmを走り通したEF65

機関車が切り離され客車だけに

新鋭のEF81 300番台と並ぶ
門司まで牽引するEF30の連結作業

写真は975年3月6日下関駅での撮影です。



豪華編成最終日

 翌朝厚狭駅付近で撮影した私たちが乗ったのと同じ編成で走る最後のあさかぜ1号です。 ナロネ20もナロ20も側面に疲れが見えますが どちらも昭和30年代前半に製造された車両ですので仕方ないですね。 長い間ご苦労様でした。
豪華編成最終日のあさかぜ

窓配置もユニークなナロネ20

かなりぼこぼこですがナロ20です。

ロネ、ロザを6両も連結した編成もこれで見納めです。

写真は1975年3月7日厚狭−埴生での撮影です。


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