奥羽本線板谷峠
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昭和50年にゴールデンウィークを利用して、車で米沢まで桜を見に行った。その行き帰りに板谷峠に立ち寄り、峠に挑むED78やEF71等の姿を記録した。
当時この区間で最も興味があったのはEF71の力を借りて板谷峠を越えていたキハ181系特急つばさであった。つばさは昭和36年にキハ82系特急として新設されて以来、板谷峠では特急としての評定速度を維持するためEF16,EF64,EF71の力を借りて運転されていた。昭和45年、強力なエンジンを持つキハ181系がつばさに投入され、補機の力を借りることなく板谷峠を越えられるようになった。しかし昭和46年、旅客需要の伸びにより12連化されてからは、予備車の不足と厳しい使用条件による酷使の影響もありエンジントラブルが相次ぎ、板谷峠でのオーバーヒートも目立つようになってきた。そのため昭和47年末から、キハ181系の負担を軽減する目的で再び板谷峠におけるEF71との協調運転が復活した。
板谷峠では未電化時代には4110やE10が使われていた。電化後はそれらの蒸機に代わってEF16、EF64が使用されたが”ヨンサントウ”で交流電化に切り替わり、その後はEF71とED78が山形新幹線開業まで活躍していた。
当時ED78とEF71は全機福島機関区に配置され、ED78は12輌(1-11,901)、EF71は15輌(1-15)が活躍していた。