廃止線回想(5) 胆振線・瀬棚線
|
|
近くでヤマ線のC62重連や室蘭本線のD52など大型蒸機が
活躍していたためでしょうか。今回紹介する胆振線と瀬棚線は
どちらも脚光を浴びることの少ない地味な路線でした。
|
胆振線
胆振線は室蘭本線・伊達紋別と函館本線・倶知安を結ぶ83.0kmと 京極−脇方間の7.5kmの支線からなる路線で、 倶知安機関区のキューロクが貨物列車を牽いていました。 倶知安区のキューロクは二つ目玉に改造されており、岩内線と胆振線の 貨物に使われていました。 私が胆振線のSLを撮りに行ったのは1回だけで、 朝の胆振線の貨物列車を撮影した後、C62重連を撮影するつもりで 始発の気動車で胆振線に入りました。しかし、当日は猛吹雪で駅から 一歩も外へ出ることはできず、ホームの端から撮ったのが下(左)の写真です。 やはり「C62重連のついで」という気持ちが災いし、天罰が下ったの でしょうか。 もう1枚の写真(右)はそれから3年後に乗車した際に途中駅で撮った写真です。 |
寒別駅に進入する二つ目玉のキューロク |
御園駅にて |
SLの写真が1枚ではさびしいので、倶知安の二つ目玉のキュウロクを
ご紹介します。
|
二つ目玉のキューロク |
転車台のキューロク |
構内の除雪も大切な仕事 |
瀬棚線
瀬棚線は函館本線・国縫から海沿いの瀬棚まで48.4kmの路線で C11が貨物列車を牽いていました。 私が瀬棚線を訪れたのはヤマ線からC62が消えたあとの1974年の ことでした。この頃になると、SLの数も少なくなり、私自身の旅行の 目的もSLの雰囲気を感じることに主眼が移っていました。そういう訳で 線路端で走りの写真を撮るより、SLの牽く列車に乗ったり、駅でSLの 姿を眺めていることが多くなりました。瀬棚線にはSLの牽く旅客列車は なかったので、貨物列車を眺めていました。 |
今金駅に到着した貨物列車 |
後方確認をする機関士 |
気動車の増結作業 |
二つ目玉のC11 |
全身雪まみれのC11 |
C11の貨物列車同士の交換 |