◯8619Fの軌跡
昭和51年10月 冷房準備車で落成した新製車4両に8035Fの2両を中間に組込み6連を組成、 新玉川線の開業用11本の一員だが翌年2月頃までは東横線で暫定運用。
昭和52年4月 新玉川線開業。渋谷〜二子玉川園の折返し運転開始。
昭和54年4月 8月の田園都市線・新玉川線・半蔵門線直通運転に向け冷房を取付け。
昭和55年2月 新製のサハ8936を3号車に組込みクハ8035を置き換える。
昭和56年4月 半蔵門線は昭和53年の開業以降、東急からの借入れで運転してきたが、 8000系6連4本の運転開始で東急からの借入れを返却、 8617F〜8619Fは一時的に東横線で使用。
昭和57年10月 デハ8847、サハ8955を組込み8連化。 11月には田園都市線・新玉川線の全編成が8連になる。
昭和58年1月 デハ8754、デハ8856を組込み10連化。
昭和60年12月 デハ8781を組込みデハ8135を置き換え。
平成12年8月 8次車から11-1次車の5両を車体更新。



デハ8619


デハ8619は渋谷向きの先頭車で8619Fの1号車です。 8000系8次車として昭和51年10月に新製。 新玉川線開業要員だったこともあり新製時は冷房準備車でしたが、 昭和54年4月に冷房化されています。 8000系、8500系の冷房準備車は屋根上にクーラーキセを載せており、 外観上から冷房車と区別がつきにくく、ホームで待っていてがっかりさせられたものです。 平成12年8月に更新工事を受けています。
平成29年7月2日 高津


デハ8725


デハ8725は8619Fの2号車です。 8000系8次車として昭和51年10月に新製、 9次車までは台車が鋼板溶接のフレームのTS-807M、車側表示灯部分でコルゲートが切れていて、 ヒューズボックスが金属製です。 昭和51年3月に田園都市線(この時点では大井町〜つくし野)の8000系4本を4連から5連化する時に、 デハ8100形ではなくデハ8700形を組み込んだ経緯からデハ8619と番号が揃わなくなりました。 平成12年8月に更新工事を受けています。
平成27年12月30日 高津



車体更新では車内の化粧板を交換、 ドア間の座席が8人掛から一般的な7人掛に交換されたほか、 車端に消火器置場が設置されました。



サハ8936


サハ8936は8619Fの3号車です。 8000系11-1次車として昭和55年2月に新製。 3号車のクハ8035を置き換えています。 クハ8035は8620Fのクハ8036と新製の中間車で8035Fを組成しています。 平成12年8月に更新工事を受けています。
平成28年3月6日 高津



平成12年8月の更新時に車椅子スペースが設置されています。 車椅子スペースには網棚がなく、窓下に手すりがつけられています。 初期の更新車は手すりが窓部分のみでしたが、 後期の更新では手すりが戸袋部まで延長されています。



デハ8856


デハ8856は8619Fの4号車です。 8000系14次車として昭和58年1月に新製。 デハ8754とユニットを組み8619Fを10連化しています。 14次車なので準軽量車体、クーラーキセには凹みがあり、 車側表示灯はコルゲートに丸穴を開けたタイプです。
平成28年3月6日 高津


デハ8754


デハ8754は8619Fの5号車です。 8000系14次車として昭和58年1月に新製。 デハ8856とユニットを組み8619Fを10連化しています。 14次車なので準軽量車体、台車はフレームがプレス成形のTS-807Aです。
平成29年6月30日 高津


デハ8847


デハ8847は8619Fの6号車です。 8000系14次車として昭和57年10月に新製。 14次車なので準軽量車体です。 新製時は4号車でデハ8135とユニットを組み、 サハ8955とともに8619Fの8連化要員でした。 昭和60年12月にユニットの相手がデハ8781に代わっています。
平成29年5月5日 高津


デハ8781


デハ8781は8619Fの7号車です。 8000系17次車として昭和60年12月に新製。 17次車ですから準軽量車体、車側表示灯は横長のタイプです。 8619Fに残るデハ8135を置き換えデハ8847とユニットを組みました。 そのため10両中で最も車齢の若い1両となりました。
平成29年2月4日 高津


サハ8955


サハ8955は8619Fの8号車です。 8000系14次車として昭和57年10月に新製、準軽量車体です。 14次車から屋根全体に絶縁塗料が塗られるようになりました。 デハ8847とともに8619Fの8連化要員で、新製時は6号車でした。 ドア間の座席は7人掛、袖仕切りは背の高いタイプです。 13次車から車端の座席が1555mmに狭められましたが、 それでも3人掛には余裕があります。
平成29年2月4日 高津


デハ8818


デハ8818は8619Fの9号車です。 8000系8次車として昭和51年10月に新製。 新製時は4号車でデハ8135とユニットを組んでいました。 8連化の時にユニットの相手が現在のデハ8519に代わっています。 8617Fまではデハ8500とデハ8800のユニットが同じ番号で揃っていますが、 8618Fから8626Fまでの偶数の編成は中間に8000系3両を組み込んだことから、 新製時の6連にデハ8800を持たず番号がずれていきます。 平成12年8月に更新工事を受けています。
平成29年2月25日 高津



平成12年8月の更新で座席がバケットタイプになり、 ドア間8人掛から7人掛に、袖仕切りは板状に変更、 中仕切りのパイプが新設されています。 12次車までは網棚がパイプだったことから網棚のブラケットに丸穴があります。



デハ8519


デハ8519は8619Fの中央林間向き先頭車で10号車です。 8000系8次車として昭和51年10月に新製。 平成8年に方向幕を3色LED化、平成12年8月に更新工事を受けています。 平成14年に東武ATSとスカートを設置、平成19年にジャンパ栓の蓋を改良しています。
平成29年2月25日 高津