◯8617Fの軌跡
昭和51年3月 新製のデハ8617-デハ8717-デハ8517で3連を組み東横線で乗務員訓練に使用。
訓練終了後にデハ8717に代わり、間に8043Fを挟み込んだ暫定6連を組んで東横線で営業に入る。
昭和51年10月 新玉川線の開業に向け中間の4両が8615Fから抜いたデハ8723(8615Fは6連から5連となり東横線から田園都市線に移動)と8033Fの3両に差替え。
昭和52年4月 新玉川線開業に合わせて移動、開業時の11編成の一員となる。
昭和54年 冷房準備車を冷房化。
昭和55年2月 クハ8033を新製のサハ8934と差替え。
昭和56年4月 半蔵門線は開業から東急車だけで運転、8626F・8628F・8629Fの3編成は営団に貸出(車内広告が営団管理)。
鷺沼検車区の完成と同時に8000系の運転を開始、貸出が終了し8617F・8618F・8619Fが東横線に移る。
昭和57年10月 新製のデハ8845とサハ8953を組込んで8連化。
昭和58年1月 新製のデハ8854とデハ8752を組込み10連化(新玉川線にはこの時に戻ったと思われます)。
昭和60年12月 新製のデハ8779でデハ8133を差替え8500系だけの編成となる。
平成11年11月 7-2次車、8次車、11-1次車の5両を更新。
平成15年11月 運用を離脱した8601Fからデハ0704を迎えデハ8723と差替え。



デハ8617


デハ8617は渋谷向きの先頭車で8617Fの1号車です。 8000系7-2次車として昭和51年3月に新製。 現在、8500系はサハ8900のSIVが補助電源、冷房電源を共用していますが、 サハ8934を組込むまではM2に補助電源のSIV、クハ8033に冷房用MGを積んでいました。 平成11年11月に更新工事を受けています。
平成29年8月5日 高津


デハ0704


デハ0704は8617Fの2号車です。 8000系18-2次車として昭和62年1月に新製、 8601Fに残っていたデハ8143を差替えています。 平成15年11月に8617Fに移りデハ8723と差替えになりました。 18次車だけで編成を組む8637F以降は袖仕切りが板状に、 クーラーがラインフローファン併用等の大きな変更がありますが、 差替え車は従来の仕様で新製されました。 8617Fへ編成替えの際には、 更新工事を受けていたデハ8723から仕切りのポールが移設されています。
平成29年8月5日 高津



準軽量車体ですから袖仕切りが背の高いタイプです。 この袖仕切りと仕切りポールの組合せは、準軽量車体で唯一の更新車であったデハ8841、 更新車からポールが移設された8628Fの2両とこのデハ0704の4両だけのものです。


サハ8934


サハ8934は8617Fの3号車です。 8000系11-1次車として昭和55年2月に新製。 クハ8033を差替えています。 妻板には地下線内用のアンテナが見えますが、 アンテナを避けて転落防止用の車端ホロは背の低いタイプとなっています。 平成11年11月に更新工事を受け、車椅子スペースが設置されました。 平成17年の撮影なので車端に黄色のテープがありません。
平成17年9月26日 藤が丘


デハ8854


デハ8854は8617Fの4号車です。 8000系14次車として昭和58年1月に新製。 ユニットを組むデハ8752と8617Fの10連化要員でした。 10連運転はこの昭和58年1月からで、11本が10連化されています。
平成28年10月29日 高津


デハ8752


デハ8752は8617Fの5号車です。 8000系14次車として昭和58年1月に新製。 デハ8854とユニットを組み8617Fを10連化しています。 10連化では14次車以降の新車を4号車・5号車に組み込んでおり、 全編成とも4号車・5号車は準軽量車体車です。
平成29年7月2日 高津


デハ8845


デハ8845は8617Fの6号車です。 8000系14次車として昭和57年10月に新製、準軽量車体です。 サハ8953とともに8617Fの8連化要員です。 デハ8133とユニットを組んでいたデハ8817はデハ8517とユニットを組み、 代わってこのデハ8845がデハ8133とユニットを組んでいます。 CPが外され枠だけが残っています。
平成29年7月2日 高津


デハ8779


デハ8779は8617Fの7号車です。 8000系17次車として昭和60年12月に新製、準軽量車体です。 7号車に残るデハ8133を差替え、この時点で8617Fは8500系で統一されました。 このデハ8779に限らず、8500系のクーラーキセはカビ汚れのような赤っぽい汚れが目立ちます。
平成29年6月6日 高津


サハ8953


サハ8953は8617Fの8号車です。 8000系14次車として昭和57年10月に新製、準軽量車体です。 デハ8845とともに8617Fの8連化要員でした。 8連化後すぐ、翌年の1月には同じ14次車を組込み10連化されています。
平成28年1月24日 高津


デハ8817


デハ8817は8617Fの9号車です。 8000系8次車として昭和51年7月に新製。 新製時は8009Fの2号車に組込み6連化、 すぐ8月には8033Fの2号車に移っています。 更に10月には8033Fは乗り入れ改造を受け3両づつ8617Fと8618Fに組込まれました。 平成11年11月に更新工事を受け、車椅子スペースが設置されています。
平成28年1月24日 高津


デハ8517


デハ8517は8617Fの中央林間向き先頭車で8617Fの10号車です。 8000系7-2次車として昭和51年3月に新製。 平成11年11月に更新工事を受け、ドア間8人掛からバケットシートの7人掛に、 袖仕切り板状のタイプとなり、3人・4人を仕切るポールが設置されました。 平成12年には方向幕のLED化、 平成14年にスカート、東武ATSを設置、 平成17年にジャンパ栓改良が試行されました。
平成28年10月16日 高津