◯8606Fの軌跡
昭和50年3月 8500系の第一陣の8601F〜8610Fの一員として4連で新製。
昭和51年3月 田園都市線の5連化にあわせデハ8806を組込む。 田園都市線に在籍した4連の8500系16編成の全部が5連化される。
昭和52年4月7日 新玉川線の二子玉川〜渋谷が開業。 新玉川線には6連が用意され、8606Fは引き続き田園都市線(大井町〜つきみ野)で使用される。
昭和54年8月 新製のデハ8827・サハ8923と8051Fから抜いたデハ8721を組込み8連化。
昭和54年8月 田園都市線・新玉川線・半蔵門線直通運転開始。
昭和57年1月 サハ8906を8601Fに移し、代わりに新製のサハ8947を組込み。 編成替えによりMGを持つサハを8601F〜8605Fに集め、8606F以降のサハをSIVに統一する。
昭和60年4月 新製のデハ8885・デハ8777を組込み10連化。
平成10年12月 6次車と7-2次車、10-1次車の7両が更新工事を受ける。
平成15年3月 東武との直通運転が開始されるが、8606Fは非乗り入れ編成とされる。



デハ8606


デハ8606は渋谷向きの先頭車で8606Fの1号車です。 8000系6次車として昭和50年3月に新製。 デハ8606-デハ8706-サハ8906-デハ8506の4連で田園都市線に所属。 サハに冷房電源として140kVAのMG、 デハ8606には補助電源の10kVAのSIVを2台搭載していました。 平成10年12月に更新工事を受けています。
平成29年9月9日 高津


デハ8706


デハ8706は8606Fの2号車です。 8000系6次車として昭和50年3月に新製。 新製時からデハ8606とユニットを組んでいます。 パンタグラフ横のクーラーは新しいキセに交換されています。 方向幕は黒地に白文字の押上です。 平成10年12月に更新工事を受けています。
平成29年7月21日 高津


サハ8947


サハ8947は8606Fの3号車です。 8000系13次車として昭和57年1月に新製、準軽量車体です。 3号車に組込まれていたMGを持つサハ8906を置き換えています。 この13次車から準軽量車体に変更となりましたが、 準軽量車体第一陣の13次車8両は屋根肩部分の絶縁塗装が省略され、 張り上げ屋根のような外観が特徴となっています。 クーラーキセは3台が新しいタイプに交換されています。
平成29年7月5日 高津



車椅子スペースは通常とは異なり、妻板に向かって右側に設置されています。 合わせて消火器置き場が床面に新設されています。 サハ8947は13次車なので車体更新の対象外ですが、 編成の更新工事時に車椅子スペースが設置されたものと思われます。



デハ8885


デハ8885は8606Fの4号車です。 8000系16次車として昭和60年4月に新製、準軽量車体です。 デハ8777とユニットを組み、8606Fの10連化要員でした。 16次車も新製時は方向幕、位置は窓中心、車側表示灯は丸穴のタイプです。
平成29年6月5日 高津


デハ8777


デハ8777は8606Fの5号車です。 8000系16次車として昭和60年4月に新製、準軽量車体です。 デハ8885とユニットを組み8606Fの10連化要員でした。 クーラーは省エネタイプのRPU-2204AJでキセに凹みのあるタイプ、 屋根上のヒューズ箱はFRPです。
平成29年6月5日 高津



8606Fは表示器がLED化されていません。 8500系としては幕式のまま残った唯一の編成です。 準急は緑に白文字です。




準軽量車体の13次車からはつり革のブラケットが蛍光灯の間にあります。 15次車までは蛍光灯は22本、16次車以降の蛍光灯は24本(中間車)です。



デハ8827


デハ8827は8606Fの6号車です。 8000系10-1次車として昭和54年8月に新製。 デハ8721、サハ8923、とともに8606Fの8連化要員でした。 ユニットの相手のデハ8721は8051Fから転じています。 平成10年12月に更新工事、平成14年11月にはCPが取り外されました。
平成29年6月19日 高津



10-1次車の車端座席は幅1725mmの4人掛けでしたが、 更新で一般的な3人掛けとなりました。 更新後の座席幅は16次車以降と同じ1,440mmです。 一人当たり480mmでドア間の座席より余裕があります。 モケットの色はツートンではなく赤系です。



デハ8721


デハ8721は8606Fの7号車です。 8000系7-2次車として昭和51年3月に新製。 新製時は暫定的に8051Fに5連化要員として組込まれデハ8226とユニットを組んでいましたが、 10-1次車で新製されたデハ8151と交代し8606Fに移っています。 クーラーキセは2台が新しいタイプに交換されています。 平成10年12月に更新工事を受けています。
平成29年9月9日 高津


サハ8923


サハ8923は8606Fの8号車です。 8000系10-1次車として昭和54年8月に新製。 デハ8721、デハ8827とともに8606Fの8連化要員でした。 クーラーキセは1台だけ新しいタイプに交換されています。 この10-1次車から車側表示灯はコルゲートに丸穴を開けたタイプに変更になりました。 平成10年12月に更新工事を受けています。
平成29年9月9日 高津


デハ8806


デハ8806は8606Fの9号車です。 8000系7-2次車として昭和51年3月に新製、 8606Fの5連化要員でした。 編成で番号を揃えようとしたようで、7-1次車で新製したデハ8800はデハ8811〜8815とされ、 番号の若いデハ8801〜8810が7-2次車で落成しています。 平成10年12月に更新工事を受け、車椅子スペースが設置されています。
平成29年9月9日 高津



急行は赤に白文字になります。 7-2次車ですから表示器の位置は下り側に寄っています。




更新車の9号車の車椅子スペースです。 3号車のサハ8947と異なり車椅子スペースは標準の左側、 消火器は右側に移設しただけで床置きではありません。 貫通扉が増設されていますが、更新車の場合は元の幅広貫通路の痕跡がありません。



デハ8506


デハ8506は8606Fの中央林間向き先頭車で10号車です。 8000系6次車として昭和50年3月に新製。 新製時の4連時代は単独のM、5連化時にデハ8806とユニットを組んでいます。 平成10年12月に更新工事、 平成14年からは東武に乗り入れない通称マルKに指定、 平成19年にジャンパ栓の蓋を改良しています。 平成23年7月から8月には前面に田園都市線開業45周年の円形ヘッドマークステッカーを掲示、 平成28年4月から一年間は田園都市線溝の口〜長津田駅間開通50周年記念のヘッドマークステッカーを掲示していました。
平成29年6月20日 高津



11次車までは、つり革のブラケットが蛍光灯の外側にあります。 つり革を取り付けるパイプがドア部の高さで通しているので、 座席部は高い位置から吊られているのが特徴です。 12次車までの網棚のブラケットにはパイプ時代の穴が残っています。