−新黒井駅跡− |
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頸城鉄道には模型化したくなるような車輌達が多くあったが、ストラクチャーも模型心をくすぐられるものがたくさんあった。 模型化のための資料としては、一つの建物を少なくとも四方から撮しておきたいのだが、別の建物や塀の陰になったりして意外に撮せないことが多い。それに当時はやはり車輌の方に目が向いてしまい、限られたフィルム枚数から建造物のディテール写真に多く割くことはできなかった。今になれば車輌の写真はいくらでも発表されているし、模型もキット、完成品とも数社から発売されている。 そんなことならカメラをもっと情景や建物、人物などに向けておけば良かったと反省することしきりである。 それでも少しは駅などの写真も撮っているので追々公開していこうと思う。レイアウトやジオラマ作りの参考にしていただけたらこんなに嬉しいことはない。 |
頸城鉄道・新黒井駅は軽便の始発駅にふさわしい、雰囲気のある建物だった。 訪問したのは頸城鉄道の両端が廃止になってからなので、駅としては当然もう使われていない状態だったが、タクシーの営業所兼荷扱事務所として建物は健在だった。 |
頸城鉄道のホーム側から |
1914 年(大正3年)建造。 築57年! |
ハ6のデッキから |
この駅舎は国鉄線と頸城鉄道の線路間に挟まれた位置に建っており、国鉄ホームからスロープを降りて線路の間に敷き詰められた枕木製の通路を通って改札口に向かうという配置だった。 2回訪問したのだが、いずれも雨が降っていて写真の質がすこぶる悪い。(甘いピントの言い訳にはならないが・・)撮り直しに行きたいところだがもう取り壊されているのでそれももう叶わない。 |
国鉄黒井駅側から国鉄ホーム越しに |
国鉄黒井駅の跨線橋から |
国鉄黒井駅のホームから |
クランク状の通路 |
'枕木を敷き詰めた乗り換え通路 |
改札口 |
見苦しい写真を見ていただいたお詫びに口直しを・・・ |
鉄道模型界の大先輩、新崎定勝氏が製作された新黒井駅の素晴らしいレイアウトセクションをご覧にいれよう。
HOサイズで新黒井駅を忠実にスケールダウンした臨場感あふれるもので、頸城鉄道のレイアウトとしてはこれ以上のものを私は知らない。 かつてTMS誌上にコンテスト入選作として掲載されたことがあるのでご記憶の方もいるだろう。 新崎氏はHOナローから5インチライブまで幅広く鉄道模型を楽しまれておられる素敵なお爺ちゃま(失礼)で、RMやTMS誌上で名前をご覧になった方も多いと思う。 我々の写真集「十人十色」に頸城を載せたのを見ていただいたことから話が弾み、当HPで写真を公開することを快く了承してくださった。今回は駅舎の写真のみだが、近々お宅を訪問して詳細な取材をさせていただく予定になっている。どうぞお楽しみに! |
次回は、百間町の駅と機関庫をご紹介する予定。
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