2005年4月17日 上野毛−二子玉川
東急8090系は、量産車としては日本初の軽量ステンレス車両として1980年に登場しました。
有限要素法を用いたコンピュータ解析により従来の車両より車体重量を2.8tも軽量化しています。
1980年から85年にかけて東横線用として80両(8両編成×10本)が製造されました。
その後、1988年、89年に
8590系
として先頭車のみ10両が増備され、
大井町線用8090系・5両編成×10本と東横線用8590系・8両編成×5本に組み替えられました。
8090系はその後大きな変動もなく、現在も大井町線の主力として活躍を続けています。
さて、この8090系ですが、ナンバーの振り方がちょっと変わっています。
先頭車のクハ8090形を例にとると、トップナンバーは東急の伝統にのっとり1番からの採番で8091番なのですが、
クハ8090形は総勢20両ですから順番に採番していくと8100番台へ突入してしまいます。
8100番台は8000系の電動車で既に使用済のためどうしたかというと、8090系では番号を8080番に戻しています。
つまり、8091番から8099番まで進み、その次は8080番に戻って8080番から8090番までの番号を割り当てています。
同じく総勢20両の中間車デハ8190形とデハ8290形も同様の採番方法を採っています。
また、総勢10両のサハ8390形とデハ8490形では8x99番の次は8x90番となっており8x80番台は存在しません。
どうしてこのように変な番号体系となったのかは想像の域を出ませんが、
90番台の番号から、もともとは軽量ステンレス車の試作車として計画され、
量産するつもりはなかったのではないかと思われます。
まあ、採番の経緯はどうであれ、番号お遊びのトップナンバーアルバムとしてはちょっと困ったことになるわけで、
正統トップナンバーの8091番、最若番の8080番、一見トップナンバーのような8090番と3両の顔をたてて
3両ともご紹介することにしましょう。(2009年5月 T.O@管理人)
2004年10月31日 等々力−尾山台 8090系の最若番8080番。ヘッドライトが初期の車両より高い位置に変更されています。
2005年8月28日 下神明駅 トップナンバーのようですが実はラストナンバーの8090番