トップナンバーアルバム

枇杷島駅に停車中のキハ11-201。基本、単行運転です。  2004年8月12日 枇杷島駅


 JRになって各社が独自の基準で形式番号をつけるようになり、なんだか頭の中が混乱しそうです。 キハ11形と言えばキハ17系の両運トイレ付が思い浮かんでしまいます。 今月の友情出演は、ちょっとややこしいキハ11形をご覧ください。(2016年1月 H・T)


キハ11-1の撮影を何回か試みたのですが、夜間だったり検査庫にいたりと、まともな写真は撮れませんでした。     2014年9月6日 松阪駅

 「キハ11-201」と言うと、「あれ、キハ11のトップナンバーはキハ11-1ではないのか」と思われるに違いありません。 確かに、キハ11形のトップナンバーはキハ11-1ですがこのキハ11-201はJR車両ではありません。 (株)東海交通事業の所有車両なのです。 (株)東海交通事業とは、国鉄関連会社で国鉄バス駅業務委託業者を統合するために1955年(昭和30年)に設立された(株)日本交通観光社が前身で、 国鉄分割民営化で各地域へ分社化された会社です。 現在は、JR東海の100%子会社で、JR東海からの駅業務受託がメインとなっています。
 建設凍結されていた瀬戸線開業にあたり、枇杷島〜勝川間は経営が厳しいことが予想され、 線路をJR東海保有、運行は東海交通事業としました。 1991年城北線として勝川〜尾張星の宮間で部分開業しています。 その後、1993年尾張星の宮〜枇杷島延伸開業され、投入をしたのがキハ11形200番台車です。 4両製造されていますが、城北線で使用されたのは、201と202でした。 JR東海のキハ11形100番台とほぼ同一仕様ですが、電車ホームのためステップが無く、塗装も異なっています。 203と204は城北線線路使用料見合いで(購入費、償却費を(株)東海交通事業負担)、JR東海の美濃太田配置で、 ステップ付き、塗装もJR東海仕様でキハ11形100番台と共通運用となっていました。
 因みに瀬戸線の高蔵寺〜瀬戸間は、岡多線瀬戸〜岡崎間と一体で愛知環状鉄道として開業しています。
 JR東海は車両更新が早く、国鉄時代のキハ40系やJR発足初期のキハ11形が廃車対象となり、置き換えが進行しています。 この200番台4両は、ひたちなか海浜鉄道へ譲渡されました。(2016年1月 T・O)


JR東海のキハ11形100番台車(キハ11-101他4連)です。ステップがあります。  2003年2月8日 岐阜駅