トップナンバーアルバム

この日の貨1号は、車庫で元ドイツ・シュトゥットガルト市電の735号 (当時は休車中で、その後福井鉄道へ譲渡)と事故で休車中の215(その後廃車)に挟まれ、 通電状態で留置されていました。
2010年11月14日 桟橋車庫


 土佐電は営業距離がけっこう長く、 特に両端の区間には独特の趣きがありますね。 経営難で組織が変わりましたが、 市民の足として永く活躍して欲しいものです。 今月の友情出演は、そんな現・とさでん交通の貨1をご覧ください。
(2020年5月 H・T)
 今回のトップナンバーは、 恒例となっていた学生時代の友人達と高知へ旅行した時に撮った土佐電気鉄道 (現 とさでん交通)の貨1形1号です。 (なお、写真は桟橋車庫内で撮影していますが、許可を得ています。)
 貨1形1号は、1952年(昭和27年)、土佐電気鉄道の若松町工場で、 廃車となった木製電動貨車の台枠を一部流用、車体を新製し誕生しています。 木製車体で車長6700mm2軸ブリル台車の小型車です。 通常は保線作業などの事業用車として使用されますが、夏に開催される「よさこい祭り」 (残念ながら、2020年は新型コロナウイルス感染対策で中止)の花電車として活躍します。 土佐電気鉄道は経営難に陥り、2014年(平成26年)高知県交通、 土佐電ドリームサービスと経営統合され、第三セクター「とさでん交通」に生れ変わった後も、 承継され現役です。
(2020年5月 T・O)



 ところで話が逸れてしまいますが、私は「2軸車両」が好きです。 ワム80000形などの2軸貨車、キハ01などの2軸気動車、 そして博物館に展示されているような2軸客車には興味が沸かないのですが、 何故か「2軸電車」には、心を惹かれてしまいます。 撮影では出来る限り、サイドビューを撮るようにしています。 とさでん交通には、貨1号以外にも、開業翌年の1905年(明治38年)に製造された7形を模した、 2代目 7形 7号「維新号」や元オーストリア・グラーツ市電 320号(グラーツ時代は204)が在籍し、 運行されています。 私が訪れた時、この2両のサイドビューは撮影出来ました。 しかし、貨1号のサイドビュー撮影は出来ませんでした。 緊急事態宣言が終了し落ち着けば、またとさでん交通へ行きサイドビュー撮影が出来たら、 いいなと思っています。
 なお、他社でも、広島電鉄100形101号、函館市電30形39号「箱館ハイカラ號」 などが在籍し活躍しています。 函館市電39号は、3回挑戦しましたが、運行シーズンの終了や雨天運休で撮影出来ていませんが、 撮影した車両達をご覧下さい。

土佐電の7形7号「維新号」です。
2010年11月14日 桟橋車庫

土佐電の320形320号です。長いオーバーハングがたまりません。
2010年11月14日 桟橋車庫

広島電鉄の101号。既にトップナンバーで取り上げています。
2004年 5月15日 白島電停