トップナンバーアルバム

直江津に到着したET122-1です。
2022年11月 5日 直江津駅
ET122-1は、北越急行ほくほく線から妙高はねうまライン新井駅まで直通列車が設定され、 その簡易ラッピングが施されています。
2022年11月 5日 直江津駅


 整備新幹線が開業すると並行在来線が切り捨てられ第三セクター化されますが、 一つの路線が県境で別会社になるのは合理的なのでしょうか。 県境が人の流れの境となることも多いのは事実ですが、どうもスッキリしません。 今月の友情出演は、そんな三セクのえちごトキめき鉄道からET122をご覧ください。
(2023年1月 H・T)
 今回のトップナンバーは、えちごトキめき鉄道の気動車 ET122-1 です。 えちごトキめき鉄道は、北陸新幹線延伸に伴い誕生した、第三セクター鉄道会社です。 2015年(平成26年) 3月に、北陸新幹線が延伸開業して、 並行在来線となる信越本線長野〜直江津間と北陸本線直江津〜金沢間が第三セクターとなりました。 沿線の県や市町村が出資しているため、県ごとに会社が設立され、 信越本線は長野県内の長野〜妙高高原間を、軽井沢〜篠ノ井間ですでに営業をしていた、 しなの鉄道が引き継ぎし、新潟県内は、新たに設立されたえちごトキめき鉄道が、 妙高高原〜直江津と直江津〜市振間を引き継ぎしました。 市振〜倶利伽羅間は あいの風とやま鉄道が、倶利伽羅〜金沢間はIRいしかわ鉄道が引き継いでいます。 なお、えちごトキめき鉄道の営業区間は直江津〜泊間で、市振〜泊間は、あいの風とやま鉄道へ乗り入れを行っています。 しかし、運転は、泊で完全に分断されています。
 さて、気動車ET122形は直江津〜泊間の日本海ひすいラインで使用される車両です。 北陸本線は、移管以前から電化されており、直江津〜梶屋敷間が直流電化、 梶屋敷とえちご押上ひすい海岸間のデッドセクションを挟み、西側、富山・金沢方面が交流電化となっています。 えちごトキめき鉄道としては、市振までの交流区間は僅か20kmあまり。 高価で搭載する機器のため2両編成となる交直流電車を保有するよりも維持・コストを考慮し、 JR西日本が開発したキハ122形(キハ127系)をベースに2014年(平成26年)から翌年の開業までに8両が製造されました。 車体はステンレス製、運転室部が普通鋼の両運転台となっています。JR西日本が保有する片運転台車(キハ127形)は、いません。 外装は一般車(1-6)が日本海の美しい波をデザイン、 イベント兼用車(7、8)は日本海の魚類や沿線3市の市花をデザインしたラッピング車となっています。
 さらに、2016年(平成28年)にはET122形1000番台「えちごトキめきリゾート雪月花」が製造され、 主にえちごトキめき鉄道線内を周遊、車内で食事を提供する観光列車として活躍しています。
(2023年1月 T・O)

ET122形1000番台の「えちごトキめきリゾート雪月花」。 手前から ET122-1001+ET122-1002となります。 上越妙高発、妙高高原折返し、直江津経由糸魚川行で、車内で沿線景色を楽しみながら飲食できます。 機器類など下廻りはほぼ同じですが車体は鋼製で外観が大きく異なり同一形式とは思えません。
2022年11月 5日 妙高高原駅