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「都営交通100周年記念フェスタin浅草線」で展示されたE5001です。
大江戸線の車両限界で設計されているため浅草線用のパンタは大形です。   2011年11月5日 馬込車両検修場


 営業用車に比べて事業用車は撮りにくいものです。 今回の友情出演はT・Oが撮ってきた東京都の電気機関車をご覧ください。(2011年12月 H・T)
 今回は地下鉄では珍しい電気機関車です。 この機関車を知ったのは2005年3月ある日のH・Tさんからのメールでした。 「今月、甲種輸送に都営地下鉄E5000形とあるが電気機関車だろうか?」。 もちろん「???」。貨物のない地下鉄で機関車が必要とは思えません。
 その後、雑誌などで、大江戸線12-000形の全検・重検を当初、 木場車両検修場で実施することを計画していましたが、 建築コストを下げるため大江戸線汐留駅と浅草線新橋駅間に連絡線を建設して、 大江戸線車両を浅草線馬込車両検修場で行うこととなり、 12-000形を浅草線で牽引するための電気機関車であるということが判りました。 大江戸線は近年の建設で地中深く走っていますし、 浜松町付近では東海道新幹線と東海道線を一時移設し、 路盤改良する大掛かりな工事をして建設していますので、 費用が嵩んでいるだろうなあ、と思いました。
 都営地下鉄は京急・京成・北総鉄道と相互乗入れをする軌間1,435mmの浅草線、 東急目黒線と相互乗入れをする軌間1,067mmの三田線、 京王と相互乗入れをする軌間1,372mの新宿線、 そして浅草線と同じ1,435mmながらリニアモーターで運転するため車両限界を小 さくした大江戸線とバラエティに富んだ鉄道会社です。 地方鉄道を吸収してきた近鉄と違い、 規格の違う路線を自ら建設した鉄道会社は珍しいのではないでしょうか。
 ところで、この機関車なかなか撮る機会がありませんでした。 事業車であり、日中は走行をしませんし、たとえ日中走ったとしても地下鉄です ので撮影が出来ません。 そこで「都営交通フェスタ」で展示された時を狙いました。 ただ「都営交通フェスタ」も三田線志村車両検修場と交互開催ですので、 馬込車庫を毎年見ることが出来る訳ではなく、 やっと今年(2011年)に撮影することが出来ました。(2011年12月 T・O)


E5001の相棒E5002です。こちら側に大江戸線用の小形パンタ1台を搭載しています。   2011年11月5日 馬込車両検修場

「都営交通100周年記念フェスタin浅草線」会場で北総鉄道の7268、大江戸線12-508と並びました。違いが分るでしょうか?
2011年11月5日 馬込車両検修場

馬込車両検修場では日中はこの様に止められ、車庫を跨ぐ橋からはこのような姿しか見ることが出来ません。  2007年10月22日 馬込車両検修場