トップナンバーアルバム

肥後大津駅で出発を待つ高森行きMT-4001です。 運転士は、南阿蘇鉄道の制服を着用しており、 車両と共に乗入れているようです。
2024年 1月29日 肥後大津駅

MT-4000形はJR九州の乗り入れるため、 ATSは自社線用ATS-SNとJR九州のATS-DKが装備されています。
2024年 1月29日 肥後大津駅

有名な撮影ポイント、第一白川橋梁を渡るMT-4001です。 この橋梁、川からレール面まで60mもある谷深い川ですがこの日は、 立野ダムの試験湛水(=水を溜めること)で川面が上がり、橋脚の一部が水没(写真左)していました。 これでも66%湛水で100%湛水となった時は、これよりも水面が10mさらに上昇しました。
*立野ダムは、流水型ダム(治水対策ダムで、通常はダム下部放水孔を開け流水、 豪雨などで白川が氾濫しそうになった時だけ、放水孔を閉め水を溜めます。 そのためこの景色はなかなか見ることができません。
2024年 1月29日 長陽〜立野

MT-4001、MT-4002はこの白川をイメージしたカラーリング。 写真は MT-4001。
2024年 1月29日 中松〜阿蘇白川


 先月に続き、友情出演は南阿蘇鉄道のトップナンバーをご覧いただくことにしましょう。 しかし国鉄民営化前に切り捨てられ、第三セクターとして再出発した路線が健闘するなか、 一方ではJRが引き受けながらも赤字を理由に廃線になる路線が目立ってきました。 更に直近では人手不足で運行を縮小せざるをえないバス業界、 簡単な問題ではありませんが、公共交通機関はどうあるべきか、 考えさせられます。
(2024年3月 H・T)
 今回のトップナンバーは、前回取り上げた南阿蘇鉄道MT-3001に続き、 南阿蘇鉄道の車両で最新のMT-4000形 MT-4001です。  2016年(平成28年)の熊本地震で、 架け替えとなった第一白川橋梁などの復旧工事が進められて、2023年7月、 ようやく立野〜高森間の全線で運転を再開しました。さらに、 南阿蘇鉄道の活性化のためにJR九州肥後大津駅まで直通運転を行うことが決定され、 製造されたのがMT-4000形です。 第一白川橋梁が架け替え途中で高森駅〜中松駅の区間運転を行っていた2022年(令和4年)にMT-4001とMT-4002、 全線運転再開の翌年2024年初めに、MT-4003とMT-4004を導入し、 開業以来活躍していたMT-2000A形やMT-3001が廃車となりました。
 製造は、新潟トランシスが担当し、同社の軽快気動車ブランド「NDC」シリーズです。 立野駅からJR九州豊肥線肥後大津駅まで、JR九州に乗入れができるよう保安装置はATS-DKを装備、 車内は側壁や天井には木目調を採用、開放感を持たせ、また車椅子スペースを設け、 開扉時に視覚障害者にも分かりやすいようバリアフリー音が鳴る様になっています。 空調効率を高めるため、扉は半自動を採用しています。
 豊肥線は、沿線に台湾の半導体メーカーが進出、 また肥後大津から熊本空港までの連絡鉄道も検討され、活気があります。 南阿蘇鉄道も元気よく再出発していました。
(2024年3月 T・O)

MT-4003、MT-4004はこのカラーリングとなっています。 阿蘇山をイメージしているのでしょうか?写真は MT-4003。
2024年 1月29日 中松〜阿蘇白川


阿蘇山をバックに公式試運転のMT-4003です。 絵になる良い場所です。
2024年 1月29日 中松〜阿蘇白川