トップナンバーアルバム

高森駅で出発を待つMT-3001です。
2024年 1月29日 高森駅

撮影定番の立野橋梁撮影場所で待っていたらMT-3001がやって来ました。
2024年 1月29日 長陽〜立野

立野橋梁も地震で被害を受けましたが、復旧しています。 しかし、立野橋梁は遠くに見える阿蘇山はそのままですが、 立野ダムができ、景色は大きく変化していました。 (立野ダム建設は地震復旧工事とは違います。)
2024年 1月29日 長陽〜立野


 客車を追っていた私には客車のいない盲腸線は縁の遠い存在でした。 景色のよい高森線もいまだに乗ったことがありません。 しかし観光列車以外の現役の客車が消滅してしまった今、 ローカル線の旅を愉しむのもいいかな、と思う今日この頃です。 今月の友情出演は高森線から転換した南阿蘇鉄道のMT-3001をご覧ください。
(2024年2月 H・T)
 今回のトップナンバーは、南阿蘇鉄道が2024年2月11日(日)・12日(月・祝)に催行した 「さよなら MT-2003A号車&MT-3001号車 ラストランツアー」の主役、MT-3001です。
 さて、南阿蘇鉄道は、国鉄特定地方交通線だった高森線が、 第三セクターに転換して1986年(昭和61年)4月に開業した鉄道です。 当初は、MT-2000形(2001〜2003 )3両でスタートしましたが、 翌年1987年に予備車として熊本にいたキハ52 35を購入しました。 しかし、老朽化が進んだことや非冷房で、ワンマン運転非対応のため1993年(平成5年) 置換え目的で、MT-3000形、MT-3001 1両が新潟鐵工所で製造されました。 登場時はシルバーをベースにした塗装で、セミクロスシートでしたが、 2002年(平成14年)に、現在の塗装とロングシート化されています。 秋田内陸縦貫鉄道のAN-8900形や高千穂鉄道のTR-300形に似た半流線形、 非貫通の前面形状ですが、両車両が片運転台、側面窓が固定されているのに対し、 両運転台、開閉窓となっています。
 南阿蘇鉄道は、2016年(平成28年)4月14日、16日(本震)の熊本地震で甚大な被害を受け、 国土交通省より「鉄道事業再構築実施計画」の認定を受けて、 それまでの第一種鉄道事業者から、線路などの施設を南阿蘇鉄道管理機構が保有して、 南阿蘇鉄道は、第二種鉄道事業者となる上下分離方式に移行しました。 第一白川橋梁再建など7年の歳月を経て、2023年7月全線運転再開となりました。 また、JR肥後大津駅へ乗り入れも実施されましたので、2004年、 一度乗り潰しを行っていますが、2024年1月末、改めて乗りに行きました。 そうすると、まだまだ見る・撮る場所がありましたので、 機会があれば再々訪問をしたいと思いました。
(2024年2月 T・O)

MT-3010は、二重屋根のレトロ風で、貫通扉もあり、 外観はMT-3001とは大きく異なっていますが、 下廻りの走行機器がMT-3001と同じなので、MT-3000形に含まれています。 登場時は、モスグリーン基調の塗装でしたが、現在は漫画「ONE PIECE」 に登場する「麦わらの一味」の海賊船である「サウザンドサニー号」 をモチーフとした「サニー号トレイン」として運行されています。
2024年 1月29日 高森駅


MT-3001と一緒に退役するMT-2003Aです。 MT-2000形は開業以来の活躍している車両で落葉などで空転することを避けるため、 1軸から2軸駆動への大改造でMT-2000A形となっています。
2024年 1月29日 高森駅


阿蘇山中岳をバックに、高森駅で並んだ右からMT-3001、MT-3010、MT-2003Aです。
2024年 1月29日 高森駅