 
|
弘南鉄道のED22 1より原型に近いですが乗務員扉やパンタグラフが交換されています。 2008年3月23日 新村車庫
兄弟であっても、別の路を歩めば二人ともトップになることも あるんですね。弘南鉄道のED221と兄弟の松本電鉄ED30 1をT・Oが 撮ってきましたので、続けてご覧ください。（2008年4月 H・T）
松本電鉄ED30 １は弘南鉄道のED22 1の弟分、元信濃鉄道の小 型電機3号機でした。経歴は飯田線まではED22 1と同じですが、 この3号機はED22 3となり1955年（昭和30年）まで飯田線で活躍 しています。岳南鉄道に一時貸し出された後、1956年（昭和31年） これまた西武鉄道に譲渡され、A1形を名乗りましたが、1960年（ 昭和35年）に松本電鉄に譲渡され、ED30 1となりました。松本電 鉄ではダム工事の資材輸送や除雪、構内入換などに従事しましたが、 2005年（平成17年）補修部品の調達が困難となり除籍されました。 しかし、新村の庫内で保存され「上高地線ふるさと鉄道まつり」など で展示されます。
Baldwin Westinghouse Locomotive AUG 1926 U.S.A
の銘板が残っています。 2008年3月23日 新村車庫
松本電鉄は大宮の鉄道博物館に展示された三等荷物緩急車ハニフ 1（我が国最初の電車、甲武鉄道「テ968」を客車化）を廃車後も60 年近く保存したり、元東急5000系も1編成残し保存を検討するなど 鉄道文化遺産に理解ある会社ですので、ED30 1もこれからも大切 にしてもらえると思っています。（2008年4月 T・O）
