トップナンバーアルバム

柴又駅に停車中の京成高砂行の列車。 手前から、モハ3301-モハ3302+モハ3303-モハ3304で、3301と 3302、3303と3304がユニットを組んでいます。
2010年2月6日 柴又駅


 京成は、関東では相鉄と並んで垢抜けないイメージを持っているのは私だけでしょうか。 成田空港の開港以来スカイライナーが走り、特急専用車を持つ割にはなんです。 青電まではいかにも私鉄らしい好ましい車両もあるのですが、新性能車からはどうもいけません。 今月はW友情出演ですが、恒例のT・Oはその京成から3300系をご覧ください。
(2018年2月 H・T)
 2月3日は「節分=豆まき」を思い浮かべる方が多いと思いますが、 私は鉄研仲間で51歳の若さで逝ったM・Nの命日が最初に浮びます。 毎年この時期、千葉にあるお墓へ仲間とお参りをしています。 2010年2月は、お参りの前に滅多に行かない京成電鉄へ立ち寄りました。 すると3300形トップナンバーである3301-3304編成が京成高砂〜 京成金町間の運用に就いていましたので、柴又駅で撮ってみました。
 さて、京成3300形は1968年(昭和43年)から製造され、 都営地下鉄浅草線乗入れ用として都営、京急との協定に基づく設計となっています。 また、京成の改軌(1372mm→1435o)に際し誕生したアイボリー色とオレンジ色、 帯にラベンダー色を配した「赤電」最後の車両でした。 両開き3扉の車体や100kW主電動機などの主要機器は3200形と同一で 実質的には3200形増備車と言えます。 違いはラッシュ対策で客室内の吊革や掴み棒が増設されていることです。 また、先頭車運転室側台車の主電動機が3200形 (75kWから100kWに増強されたモハ3221以降)と同様に省略されています。  1987年(昭和62年)に冷房化工事、さらに1989年(平成元年)には更新工事を施工し、 大形方向幕を搭載、前照灯を上部から全面腰部へ尾灯と並べた配置とするなどして、 顔付きを変えました。
 しかし、登場してから40年を超え老朽化が進み、 2015年1月に最後まで残っていたこのトップナンバー編成と 3333-3334+3343-3344編成が組み「さよなら運転」を行い、形式消滅しました。
(2018年2月 T・O)