トップナンバーアルバム

因美線を走るキハ120の車内から撮影したHOT3501。 加速性能差か線路状態なのかは分かりませんが、
少し遅れて発車したHOT3501は追いつき、追い越していきました。 2014年11月16日 智頭駅〜恋山形駅


 「最近のDCは俊足で」と先月も書いたのですが、今月の友情出演は私鉄を代表する俊足DCのHOT3500形をご覧ください。 私は智頭急行の車輌には「スーパーはくと」しか乗ったことがないのですが、非電化区間の俊足ぶりよりも、 山陽本線で新快速と互角の俊足ぶりに圧倒された記憶があります。
 今度は智頭急行を普通列車で走破してみたくなりました。(2014年12月 H・T)
HOT3501の形式番号表記は窓廻りと同じ紺色でした。  2014年11月16日 智頭駅〜恋山形駅

 「雪が降るが前に行こう!」と晩秋の因美線と津山線に乗って来ました。 因美線は鳥取〜東津山間ですが、鳥取〜智頭間は高速化されており、最高速度110km/hで運転されています。 一方、智頭〜東津山間はローカル色の強い路線となっています。 まずは鳥取から乗車し、途中若桜鉄道にも立ち寄り、若桜駅のC12を見学し、智頭に到着、 更に津山駅(東津山駅〜津山駅は姫新線)まで行くために乗り換えをしました。 出発まで時間があると思ったので、ホームを見渡すと智頭急行ホームに普通列車が停車しています。 それを見ていると後ろから「お客さん、この列車に乗るのかい?」と運転士さんから呼びかけられました。 実際は乗継時間3分しかなく、危うく乗りそこなうところでした。 ちなみに次の発車は3時間半後でした。急いで乗り込むとすぐに発車。 すると、智頭急行の普通列車も発車し並行する線路を走ってきました。 カメラを取出し撮ったのがトップナンバーの「HOT3501」でした。
 HOT3500形は第三セクター智頭急行開業に伴い、1994年(平成6年)に製造された車両です。 HOT3501〜HOT3509までの一般用とイベント仕様のHOT3521の10両が富士重工業で製造されました。 智頭急行は関西と鳥取を結ぶ特急が最高130km/hで運転されるため、 特急運行に支障きたさないようHOT3500形は出力355PSエンジンを搭載し最高速度110km/hで運転される高性能気動車です。
 智頭急行は第三セクターの優等生ですが、これは前述の特急が走ることで収益を確保しているからにすぎず、 普通列車の収支は非常に厳しいと思われます。 特急用の車両HOT7000形は34両在籍していますが、普通列車はHOT3500形9両で賄うことが出来てしまうのです。 製造され20年経ちますが、車両は良く手入れをされており、まだ頑張れそうです。 (2014年12月 T・O)