トップナンバーアルバム

昭和51年7月31日  弘前駅


 「最近、また目次ページが青くなってきたね」とメンバーのN・Iから再び指摘 がありました。ぶどう色2号のトップナンバーはもともと手持ちストックが少な いうえ、新たに補充することが出来ないので苦しいのですが・・・・  昭和51年版の国鉄車両配置表によれば客車の在籍数は6,897両。当時、撃墜率 はだいぶ上がってきていましたが、地域的な片寄りがあってどうも気にいりませ ん。ということで、未開の地であった東北の中央部にでかけました。弘前から奥 羽本線を南下し客貨車区を訪ねて廻ったものです。
 さて、オハ41形の0番代はオロ36形(オハ55形)を改造した通勤用ロングシー ト車です。元形式のオロ36形はオハ35系の一員として昭和13・14年に38両製造さ れた2等車(当時)です。固定クロスの座席に1300mm幅の大窓が特徴ですが、ガ ラスが大き過ぎたため増備車は窓幅を1200mmとし、形式もオロ40形とあらためら れました。
 このオハ41 2001履歴ですが、昭和13年にスロ30983(スロ30960形)として日 車で製造、16年の称号改正でオロ36形の24に、36年に電気暖房を取り付けてオロ 36 2024に、38年に格下げとなりオハ55 2124、40年にロングシート化改造をうけ オハ41 2001になり、53年に廃車になりました。
 ロングシート化されても外観に大きな変化はなく、大窓の優雅な車体を見せて くれました。なお、オロ36形は、オハ41形に10両、マニ36形に6両、オハネ17形 に19両が改造されたほか、戦災廃車が2両とオハ55形での廃車が1両あります。 (2007年1月 H・T)