平成6年1月17日 回9546レ 鴬谷
形式写真を撮るにあたって車両基地で撮影できれば理想なのですが、
最近はなかなか許してもらえません。それゆえ、2線空きで撮れる駅は有難い存在です。
上野駅発着の夜行列車の場合は、大宮駅で上り列車が撮れるのですが、
湘南新宿ラインのない時代には近くて遠い駅でした。
そんなことで、鴬谷で無理矢理撮ったことも一度や二度ではありません。
若干カーブしていて車体が傾くこと、京浜東北線がかぶる危険性がある等の欠点はあるものの、
速度が遅いうえに光線状態が良好なこと、カメラがモーター巻き上げになったこともあり、
最後の手段として重宝していました。
さて、マニ24形はマニ50形を改造した24系の電源車です。
昭和63年3月の青函トンネルの開業とともに運転の始まった「北斗星」は、
ロイヤルをはじめとした豪華個室が話題になり好調な成績を残し、
平成元年3月のダイヤ改正では定期列車が3往復に増強されました。
季節列車・臨時列車もしばしば運転されることから、
不足する電源車をJR東日本とJR北海道が1両づつマニ50形から改造して誕生した新形式です。
極寒地仕様の500番台の番号が与えられましたので、トップナンバーが501番となります。
この501番はJR東日本の所有車で、平成元年7月に大宮工場でマニ50 2048を改造して誕生しました。
その後、「カシオペア」が投入され、
「北斗星」人気にも陰りが出て運転本数が削減されると平成18年6月に廃車になりました。
(2010年1月 H・T)
マニ24 501に改造されたマニ50 2048 昭和53年11月11日 831レ 桑園