トップナンバーアルバム

相模貨物駅 2005年1月30日


 友情出演の常連となった友人のT.O.に「機関車のネタが尽きそうだ」と言ったところ、 地元で撮ったEF210を送ってくれました。 T.O.とは113系を追いかけて早川・根府川あたりに何度か行きました。 帰りぎわ相模貨物に寄ると夕日に佇むEF210いましたが、 私はトップにお目にかかれませんでした。(2006年7月 H・T)
 EF210は、直流平坦地用電気機関車として東海道・山陽本線や東北本線で活躍してきた EF65が登場してから30年経ち取り替えの時期となっていたため、 後継機として開発された機関車です。 1996年(平成8年)に試作機のEF210-901が完成し、試験を行いその結果を踏まえて、 1998年(平成10年)一気に18両製造されました。
 当時、JR貨物を取り巻く物流環境は厳しさを増しており、インバータ制御方式を採用していますが、 1インバータで2個モータを駆動する方式にするなどして、新造価格を抑えています。 また、1992年の登場したEF200が高出力がゆえに地上設備の関係でフル能力が発揮できずにいたため、 1300t貨物(コキ26輌相当)を牽引し、関が原を駆け上がれるギリギリの能力として、 30分定格3540kWという概念を取り入れたりしています。
 このとき初めて機関車に愛称がつき、全機岡山に配属されてことから「ECO-POWER桃太郎」に決定、 運転助手席側の窓下にロゴマークをいれています。
  さて、このトップナンバー機ですが、どういう訳か、0番代の最後に落成しています。 最初にEF210-2が1998年7月13日落成し、以降順番に月に3、4輌づつ落成し、 11月9日にEF210-18が落成した後の11月16日に落成しています。 何か不具合でも見つかり、手直しをしていたのでしょうか。
  なお、0番代はこの18輌で打ち止めとなり、インバータ主回路素子をGTOからIPMへ、 1インバータ1モータ制御方式へ変更した100番代へ移行します。 ロゴマークも車体の中央に大きく書かれ、2006年からは新鶴見へも配属されています。 (2006年7月 T・O)

東北本線を走るトップナンバー。  2003年11月8日 東北本線 白岡−新白岡(5562レ 撮影:T.O)

100番台のトップナンバー。桃太郎ロゴが車体中央に大きく描かれています。
2003年11月8日 武蔵野線 府中本町付近(5883レ 撮影:T.O)

試作機のEF210-901も現役でがんばっています。   2006年3月25日  東海道本線 金谷付近(5096レ 撮影:T.O)