トップナンバーアルバム

蘇我駅に停車中のタキ43000トップナンバー。後方に連結されているのがタキ44000形タキ44010で同じような形状をしています。
2009年9月10日 蘇我駅


 黒一色の貨車の中で、タンク車にはタンク体を白・黄・灰色に塗装した形式がありますが、 これは法律で定められたもの。日本オイルターミナル所有で青いタンク車が現れた時は新鮮でした。 最新型と思っていたタキ43000形も廃車が始まるのですから歳をとるはずです。
 ところで、重油とガソリンでは比重に差があるので、必要なタンク体容積が異なります。 それで、タキ1500形とタキ3000形、タキ9800形とタキ9900形、タキ45000形とタキ35000形、 タキ44000形とタキ43000形と石油類専用車とガソリン専用車はペアで用意されてきました。 で、現代のタキ1000形(二代目)はガソリン専用車ですが、相棒の石油類専用車が存在しないのです。 これは、重油を熱源として利用してきた産業界が天然ガスに転換してしまい、 重油の需要が減ってしまったことが原因なんだそうです。(2009年12月 H・T)
 タキ43000です。1960年代中頃から国鉄の貨物輸送は石油・セメント・石灰石等は各品目専用の輸送拠点を設置し、 専用貨車で直行輸送を行う方式へ切り換えられました。 そのために1967年(昭和42年)から製造されたのがガソリン専用のタンク車タキ43000形です。 ちなみに同時期に石油類専用のタキ44000形が造られています。
 私は貨物列車は撮りますが、貨車はあまり興味がなく、 この時も「18切符」消化で久留里線のキハ30を目当てに出撃していました。 しかし、内房線が事故で不通となり蘇我駅でどうしようかと考えていたら目の前にタキ43000が停車したので撮りました。
 チョット前までは根岸線根岸駅の石油ターミナルでも見ることが出来ましたが、 最近はほとんどタキ1000形に代わり、廃車が進んでいるようです。(2009年12月 T・O)