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笠寺駅で休車中のコキ71-1ですが、ラックカバーが外されています。 専用コンテナUM20A-3006と
もう一台同タイプのコンテナ(番号不明)が積載されていました。 平成20年(2008)9月13日 笠寺駅

笠寺駅の跨線橋から見たコキ71-1です。ペアを組むコキ71-2との連結は
棒連結器となっているのが判ります。 平成20年(2008)9月13日 笠寺駅


 国鉄時代から貨物輸送には色々と専用車を用意してきましたが、成功例よりも失敗例が多いようです。 お役所的発想が原因の場合もありますが、最後は価格競争に勝てないという大きな壁があるようです。 色々課題はあるでしょうが、なんとか元気になって欲しいものです。
 今回は、自動車輸送に再チャレンジしたコキ71形をT・Oが紹介します。(2010年12月 H・T)
 横浜まで通学している頃、よく茅ヶ崎駅に自動車を積んだク5000形が止まっているのを見ました。 厚木駅貨物ターミナルから積まれた自動車だったのでしょうか。 しかし当時スト権ストで運休が続き、また運賃も連続大幅値上げされるなどでいつの間にかいなくなりました (のちに厚木駅近くの自動車工場も合理化で閉鎖)。 自動車輸送はキャリーカーが中心となりましたが、 鉄道輸送もわずかながら残り自動車輸送専用のコンテナも製造されました。 しかし片道輸送で非効率ということで開発されたのがこのコキ71形です。 構造は低床平床式で、専用コンテナUM20A形を2個積載することが出来ます。 このコンテナは往路、自動車を4〜5台積み、復路はJRの12ftコンテナ2個つまりコンテナにコンテナを積載! することにより輸送効率UPを目指しました。 また、乗用車汚損防止のためウイングトップ式アルミ製のラックカバーを装備しています。 2両(奇数車+偶数車)1ユニットで、1994年(平成6年)に試作車(901+902)が誕生、 さらに1997年までに量産車として6両(1〜6)製作されました。
 コキ71は伯備線などで運用され見る機会はなかったのですが、あおなみ線が開業、 早速乗り潰しに行った時小本駅に隣接する名古屋貨物ターミナル側線に留置されているを発見し 下車して撮ろうとしましたがホームドアに阻まれ撮ることが出来ませんでした。 その後、衣浦臨海鉄道のフライアッシュ輸送を千葉の友人と撮りに来た時に笠寺駅で 変わり果てたコキ71が留置されているのを見つけ撮影しました。 ほそぼそと行われてきた鉄道による自動車輸送も採算に乗らなかったようです。 地球環境にはよいとされる鉄道輸送ですので復活するところを見たいものです。(2010年12月 T・O)

コキ71-6に積載されていた専用コンテナの内一台はUM20A-30011でコキ71-1に積載されているコンテナとは同形式の
ようですが明らかに構造は異なっています。車種により別けていたのでしょうか?   平成20年(2008)9月13日 笠寺駅

あおなみ線小本駅で撮れたのはコキ71-901試作車だけでした。この形が本来の姿です。
形式番号がラックカバーにも書かれていました。   平成18年(2006)12月11日 小本駅