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東京ターミナル→新居浜行き71レのしんがりを務めていたコキ110-1。 汚れからか、コキ50000形のような色合いとなっていました。
2019年7月11日 相模貨物〜小田原

別日に撮影した71レですが、 手前からコキ110-1、2、3、4、5と順番に全車揃って編成に組込まれていました。
2018年4月21日 相模貨物〜小田原

伊豆箱根鉄道大雄山線車両の甲種輸送(三島→小田原) で控車として相模貨物〜小田原間で使用されたこともあります。 本来はこのようなカラシ色です。この時はJRFマークが健在でした。
2013年3月29日 相模貨物〜小田原

新鶴見のEF65が、伊豆箱根鉄道の甲種輸送を担います。 編成は、EF65 2127+コキ110-1+コキ110-2+コキ110-3+ 伊豆箱根車両(クハ5501+モハ5002+クモハ5001)でした。
2013年3月29日 相模貨物〜小田原

東京貨物ターミナル開業40年を記念した公開日にはコキ110-1も展示されました。 展示用に海上コンテナが3個も載っていますが、 コンテナの中身が載った状態だと荷重オーバーになってしまいます。
平成25年5月5日  東京貨物ターミナル  撮影:H・T


 国鉄時代から色々と失敗作がありますが、 このコキ110もその一つと言ってもいいでしょうね。 5tコンテナは10ftでスタートし、今は12ftに大型化されていますが、 この5tコンテナをトラックに積むと大きさが中途半端に見えます。 そこでもう一段大きくした15ftコンテナとして、 これを4個積めるコキ110形が登場しました。 しかし荷主に受け入れられなかったようで、 残念ながら15ftコンテナは頓挫してしまいました。 コキ110は12ft、20ftコンテナも積めるので他のコキとコキと一緒に使われていますが、 目の届く範囲の運用に限っているようです。 今月の友情出演は、そんなコキ110-1です。 私が撮った一枚も合わせてご覧ください。
(2019年10月 H・T)
 JR貨物は、コキ50000形が引退、コキ100系に統一されました。 試作車コキ100形から始まり、色々な試験を経て、 コキ101+コキ100+コキ100+コキ101の4両ユニットが誕生、 さらに、4両1ユニットで2個装備していた電磁弁ブレーキを1個としたコキ102形+103形、 1両単位での運用を考慮したコキ104形、 ユニット方式運用効率化で2両ユニットにしたコキ105形、 海上コンテナ積載を可能としたコキ106形、 台枠側梁補強設計を変更したコキ107形へと新しい形式が海上コンテナ輸送への対応、 仕様変更など実態に合わせ次々と誕生しています。
 コキ110形もその一つで、 新開発された15ftコンテナ積載用として2001年(平成13年)5両(1-5)が製作されました。 当時、製造されていたコキ106形に追加で15ftコンテナ用緊締装置を取り付けた構造となっています。 塗装は、カラシ色と呼ばれる黄色となってコキ100系の中では目立った存在となりました。 試験輸送を実施しましたが15ftコンテナ輸送の需要がなく、使用停止となりました。 しかし、コキ110-1〜5までの5両の車両は、除籍されることなく、 他のコキ100系に混ざり運用されています。 全検では、他のコキと同じくJRFマークはなくなりましたが、カラシ色は健在です。
(2019年10月 T・O)