昭和50年10月1日 恵比寿駅
恵比寿ガーデンプレイスがサッポロビール恵比寿工場の跡地に建てられたのはご存知でしょうか。
この恵比寿工場の歴史は古く、明治22年12月から昭和63年6月に至る100年にわたりここでビールの
製造が行われていました。エビスビールゆかりの地であります。
かつての恵比寿駅は貨物も取り扱っており、サッポロビールの工場まで引込線もありました。
そう、貨物営業をやめた後にはカートレイン九州の発着駅でしたね。
昭和63年3月、鉄道輸送をやめたサッポロビールは、引込線にEF58と客車を並べ、
線路に面したレンガ造りの倉庫を改装し、ビアレストラン「ビアステーション恵比寿」を
開業しました。この遊休施設を活用した商売は大いに当たりましたが、
恵比寿ガーデンプレイスの建設と引換に惜しまれつつ営業を終了したのです。
さて、ホキ6600形は昭和38年から48年にかけて14両が製造された25t積麦芽専用ホッパ車で、
所有者は全車サッポロビールです。よく似た車に国鉄のホキ2200形がありますが、
ホキ6600形のほうが生まれが早く、我が国の穀物用ホッパ車の元祖なのです。
黒一色の塗装で生まれましたが、昭和53年にはホキ2200形と同じクリーム色4号に変更されています。
ビール原料を工場まで輸送していましたが、平成元年度に全車廃車になりました。
サッポロビールは、メンバーのMが勤務する会社でもあります。
このページをご覧になられた皆様、サッポロビールのご愛飲ならびにライオンの
ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。(H・T)