トップナンバーアルバム

153系以来続く国鉄の急行形・近郊形電車ではお馴染みの顔付ですがJRとなっ てからは急速にその数を減らしています。トップナンバーの表示はありませんが、 運転助手席側にある編成番号が「T-1」となっています。     2004年9月10日 いわき駅


 70年代を得意とする我がノーブルジョーカーにとって国鉄末期からあとは不得意な年代です。 交流電車だと711系はよくわかるのですが、「これが717か。 すると583改造は713?715?どっちだっけ??」てな具合です。 今月は友人が遭遇したクモハ717をご覧ください。(2008年9月 H・T)
ボックスシートにはすでにお客様が着席しておりナンバーが斜めとなってしまいました。     2004年9月10日 いわき駅
 2002年秋頃であっただろうか、大学鉄研同期の仲間が「もうすぐ全国の鉄道完乗」 という話を聞き自分も乗ってみたくなりました。 いわゆる「乗り潰し」というものです。その後乗った記憶がない路線に積極的に出かけていくようになり、 2004年9月に「郡山」から磐越東線に乗り「いわき」に着いた時に撮ったのがこの写真です。
 話は変わりますが、1970年代後半、 国鉄は地方都市圏で旧型客車列車を電車化しスピードアップなどのサービス向上に努めました。 そのため1978年(昭和53年)に交直流両用の417系を製造しましたが、 その後財政悪化で15両(3両編成×5本)に止まり、車体は新製、 電装品・台車・冷房装置などは当時余剰となっていた 451系、453系、475系交直流両用の急行形から転用するという製造コストを圧縮する手法に転換、 1986年(昭和61年)仙台と九州に交流専用の717系が誕生しました。 同時に交直流両用の413系も造られ北陸地区に配属されています。
 仙台地区は451系を種車とした0番台、453系を種車とした100番台、 南九州地区が475系を種車とした200番台となっています。 さらに457系を種車として車体をそのまま使い、中央部にドアを設置した900番台もいます。 国鉄民営化後もJRに引継がれ、抑速ブレーキを装備していない0番台、 100番台ともに仙台地区の常磐線で運用されていましたが、 2005年頃から415系1500番台(ステンレス車)、 E721系に置換えられ始めて2008年(平成20年)8月までに全車廃車・解体されました。
 さて、話を「いわき」に戻しますが、磐越東線を乗り潰した後、 いわき駅で455系に乗って発車を待っていました。隣のホームに仙台発いわき止まりの列車が入線し、 形式・ナンバーを見るとクモハ717-1でした。 しかし、一日一往復、勝田〜土浦間の限定運用となっていたクハ415-1901二階建普通車にも乗りたく、 一本遅らせると間に合わなくなるので泣く泣く窓からとりあえず撮っておきました。 「まだ撮るチャンスはあるだろう。廃車の噂が出ていたクハ415が先だ!」と思っていましたが、 両車両とも程なく廃車となってしまいました。 JR東日本の車両更新の早さにはビックリするとともにこんな中途半端な写真が残りました。
(2008年9月 T・O)