トップナンバーアルバム

益田駅に進入する下関発大阪行き「TWILIGTH EXPRESS 瑞風」です。 山陰コースは出雲、鳥取などに立ち寄る1泊2日の鉄道旅です。
2017年10月9日 益田駅

10号車がキイテ87-1です。益田駅は運転士交代のための運転停車。 ホームが短く、先頭車はホームを外れて止まります。
2017年10月9日 益田駅

キイテ87(1と2)は、床下に発電用エンジン2基と、冷房装置に挟まれて主回路装置があります。 細長い窓はサービスクル―寝室部分です。
2017年10月9日 益田駅

最後尾となったキイテ87-2。最後尾のみ展望デッキへ出られます。   2017年10月9日  益田駅


 JR九州の「ななつ星」の成功に刺激されたようで、 体力のあるJR西日本、JR東日本が相次いで豪華なクルーズトレインに参入ですね。 へそ曲がりな私としては、右へ倣え的な参入は気に入らないですねぇ。 しかも座席を販売しないのに「イテ」とは何でしょう。 この場合の「テ」は、「シ」や「ラ」と同列な訳で、キテ97形とすべきだと思うのです。
 へそ曲がりはこのぐらいにしておきましょう。今月の友情出演はJR西日本が送り出した「瑞風」をご覧ください。
(2017年 H・T)
お出迎えの「オロチくん」。  2017年10月9日 益田駅

 今回のトップナンバーも乗り潰し途中で撮影したものです。 2017年は、広島、島根、山口三県の鉄路を中心に攻めています。 年前半は福塩線、来年廃止となる三江線、木次線を、年後半は美祢線、山陰本線乗車という計画でした。 宍道駅からスタートし山陰本線を西へ、益田駅で昼食を兼ねた時間調整をしていると、 「まもなく、3番線にTWILIGTH EXPRES 瑞風が入線します」と構内放送があります。 急いで入場券を購入、ホームへ行くと客扱いしないにも関わらず、 着ぐるみ「オロチくん」など地元の方々が多数お出迎え、歓迎式典を行っていました。 この列車への期待度の大きさを感じます。
 さて、87系寝台気動車は、JR西日本が鉄道旅の魅力を地域と手を携えて運行するクルーズトレインです。 車両コンセプトは「美しい日本をホテルが走ることの実現」です。 外観は大阪〜札幌間で運行された「トワイライトエクスプレス」の深緑色を踏襲しつつ、 展望デッキなどを採用し新しいデザインとなりました。 インテリアも「アール・デコ」様式で一流ホテル並み設備となっています。 また、車両システムは気動車に分類されますが推進軸を使用する液体式ではなく、 エンジンで発電した電力やリチウムイオン電池で主電動機を駆動するシリーズ式ハイブリッドシステムを採用しています。
 これは、トップナンバーでも紹介した近畿車両が開発し、「ハローキティ和歌山号」で使われた DGBC2A、DGBC2B形 の試験データが生かされたのでしょうか?
 キイテ87-1は、新しく誕生した形式で、気動車を表す「キ」、車両等級「ロ」の上をいく「イ」、展望車を表す「テ」となりました。 なお、「イ」ですが乗客席はなく、高所運転台と展望室、展望デッキ及びサービスクル―寝室です。 車体は先頭車キイテ87-1と-2、食堂車キシ86-1、ラウンジ車キラ86-1、ダブルダッカー構造となった「ザ・スイート」のキサイネ86-501が鋼製、 他の寝台車がアルミ製となっています。
 料金が高いのですが、乗ってみたい車両の一つとなりました。 (2017年11月 T・O)