トップナンバーアルバム


名古屋駅で出発を待つ快速「みえ51号」。キハ75-1は指定席車でした。 2016年12月11日 名古屋駅


 自動車の世界には、ポルシェ、BMW、ボルボなど一目でそれとわかるデザインを維持している会社がありますね。 日本の鉄道会社だと、その意味では阪急が一番でしょうか。 ちょっと意外なのはJR東海で、分割民営化後のオリジナル車両には共通の雰囲気を感じます。
 今月の友情出演は、そんなJR東海のキハ75形をご覧ください。(2017年3月 H・T)
キハ75形は3扉車ですが、客室扉横を除き転換シートです。
2016年12月11日 名古屋駅

 今回のトップナンバー「キハ75-1」も乗り潰し途中で撮影したものです。
 乗り潰し区間は名松線でした。 2009年10月の台風被害で、運転見合わせが続き、廃線の話もあり、乗り潰しは諦めていました。 しかし、地元の熱意がJR東海に伝わり、2016年3月、6年半の長きにわたる運休から復活をしました。 そこで2016年12月11日小田原から朝イチの「ひかり」で名古屋へ、 そして快速「みえ」に乗車しようとすると名古屋駅ホームに停車していたのが、このトップナンバーでした。
 さて、キハ75形は、名古屋〜鳥羽間(路線名では関西本線、伊勢鉄道、 紀勢本線、参宮線)で並行する近鉄線に対抗すべく、1993年(平成5年)に投入された車両です。 JR東海の主力車両311系と同じくステンレス車体に、カミンズ社製エンジンを搭載し、 更に電気式ブレーキを採用、最高運転速度120km/hの性能を有しています。 これは、JR東海が高山線などに投入したキハ85系特急用気動車と同等性能ですが、あえて快速運転としています。 これは近鉄特急が近鉄名古屋〜鳥羽間を1時間40分前後で走り、運賃が特急料金込みで、3,040円。 それに対し、近鉄より+5分ぐらい時間がかかりますが、快速なので運賃のみ、 伊勢鉄道通過運賃を含めても2,450円(指定席ならば+520円)です。 名古屋〜鳥羽間は近鉄に対抗出来る路線となりました。 私が乗車した快速「みえ」も自由席はかなり高い乗車率でした。 編成も、当初は2両編成でしたが、近年の定期列車は4両編成が原則となっています。
 JR東海は、岐阜〜豊橋間でも並行する名鉄に対抗し「新快速」を投入しています。 私鉄との競争はかなり力を入れています。 (2017年3月 T・O)



キハ75-1の相方はトイレ無しのキハ75-101です。  2016年12月11日 名古屋駅


近鉄特急の鳥羽行きは堂々の8連です。 この時は、12400系の増備車で2本しか製造されなかった12600系が先頭でした。
なお、右に見える線路はJR桑名駅構内の側線です。     2016年12月11日 桑名駅