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平成20年11月15日 苫小牧駅


強化構造の前面はかなり出っ張っていますね

 この年の大学鉄研の仲間との恒例の旅行会の行き先は北海道でした。 「乗って残そうブルートレイン」を合言葉に行き先を決めてきましたが、 いよいよ利用していない夜行列車が残り少なくなり、 週末だけで行くにはちょっと遠いのですが、ついに「北斗星」乗車が実現した次第です。
 この日は苫小牧駅でバーベキューカーを撮影、 「トワイライト」を待っているとやってきたのがハイブリッド化されたキハ160形でした。
 キハ160形は平成9年に1両だけ新製され日高本線で使用されてきました。 日高本線は乗客が少ないことから第3セクターが導入した軽快気動車と同系のキハ130形がJR化直後に投入されましたが、 不運なことに二度の踏切事故を経験し、1両が廃車になってしまいました。 この廃車補充で新製されたのがキハ160形ですが、キハ130形の経験をふまえて前面の強化やすきま風対策が施され、 車体も少し大型になりました。
 キハ130形は軽量車体ゆえ海沿いの路線での塩害による車体の痛みが進み、 デッキがない、窓が二重ではない等、極寒地仕様ではなかったことが災いし平成14年までに引退してしまいました。 キハ160形は、出力を強化したキハ40形とともに引き続き日高本線に残りましたが、 1両だけでは使いづらいのか平成19年に苗穂工場でパラレル方式のハイブリッド駆動に改造されています。 ハイブリッド気動車ではJR東日本が先んじていますが、キハ160形の実績を反映した新型の登場が楽しみですね。 (2011年4月 H・T)