トップナンバーアルバム


キハ120 1です。 エンジンを回していたので、午後の木次線運用に充当かと思いましたが、実際の運用は、キハ120 4でした。
2017年6月25日 宍道駅


キハ120形のサイドビュー。 運転室は半室構造で乗務員扉はありません。 助士側には安全確認用小窓を設置しています。
なお、2006年頃からトイレ設置工事が行なわれています。       2017年6月25日 宍道駅


 客車ファンにとっては寂しい時代になってしまいました。 数は少なくなりましたが、全車の写真を撮ろうとすると、 これはなかなか難しいのです。 そんな撮りづらい客車の1つが「奥出雲おろち号」です。
 O・Tが乗りつぶしに行くと言うので、 客車の写真を頼みましたが、引きが取れる場所がないようです。
(2017年7月 H・T)
 今回のトップナンバー車両も長年続けている「乗り潰し」途中で撮影したものです。 木次線の乗り潰しで丁度良い時間に「奥出雲おろち号」があります。 今では数少ない客車列車です。 さらに機廻しを省くためスハフに半室運転席を設置、 推進運転を行う珍しい列車でもあります。 早朝、羽田空港を出発し出雲空港へ到着、そしてタクシーを飛ばして宍道駅に。 待つこと10分、「奥出雲おろち号」が出雲市駅側から、 ゆっくりとDE15を先頭に入線して来ました。 出発まで時間があったので、 撮るものがないかと見回すとホームからは離れていましたがキハ120形がいます。 キハ120 1でした。
 さて、キハ120形は国鉄の分割民営化で承継したローカル線で運用していた車両、 キハ20などが老朽化、置換えるためJR西日本が発足後初めて製造した気動車です。 元は新潟鉄工所が開発した16m級軽快気動車(NDCシリーズ)で、 第三センターでも同型車を見ることが出来ました。 ところでこの「キハ120 1」 トップナンバーなのですが最初に製造されたグループではありません。 1991年(平成3年)に初めて登場したのはキハ120形200番台車です。 8両が製造され、越美北線と木次線に投入されています。 200番台としたのは、試作的な意味合いがあったのではないかと推測しています。 運用結果を踏まえ1994年(平成4年)には0番台が登場しました。
200番台との差は
  1.車体 : 普通鋼製 → ステンレス製(前面は普通鋼)
  2.車体幅 : 2,700mm → 2,800mm
  3.客室窓 : ユニットサッシ → 1枚固定窓
  4.座席 : セミクロスシート → ロングシート
  5.エンジン出力 : 250PS → 330PS(メーカーはコマツで変更無し)
となっています。
しかし、ロングシート座席は不評だったらしく、 翌1995年(平成5年)に200番台と同じ仕様のセミクロスシートとした300番台が登場しています。
 キハ120形も製造後25年以上経ち、 第三セクターなどに投入された同世代のNDCシリーズ車は次々と退役しています。 現在はキハ120形で退役した車両はいませんがそろそろ後継車両登場でしょうか。 (2017年7月 T・O)



「奥出雲おろち号」に先行して木次まで走る普通列車1445D。 最初に木次線に投入されたキハ120 207です。
線別カラーを採用しましたが、現在は単色の朱色となっています。   2017年6月25日 宍道駅


シーズン中、日曜日の「奥出雲おろち号」は出雲市駅発で、 宍道駅から木次線に入り備後落合駅まで運転されます。
機関車が客車を牽引する姿は魅力的です。     2017年6月25日 宍道駅