トップナンバーアルバム

釜石駅側線に留置中のキハ111-1他3連です。  快速「はまゆり」に使用される編成で、
手前からキハ111-1(3号車:指定席)+キハ112-1(2号車:自由席)+キハ110-137(1号車:自由席)でした。
自由席には 100番台のセミクロスシート車(2+1列配置)も使用されます。    2016年5月22日  釜石駅

キハ111-1とユニットを組む、トイレが無いキハ112-1。 トイレの有無で型式が区分されています。    2016年5月22日  釜石駅


 JR化後は各社が独自の車両を製造するようになり、「昭和」を中心に生きてきた我々にはついていかれなくなってきました。 キハ110系(と呼んでいいのかな?)はエンドウから模型化されているので、 「あぁ、あれね」と認識出来る始末です。
 今月の友情出演は、そんな現代の気動車をご覧ください。(2016年11月 H・T)
 私の乗り潰し旅は、名所・旧跡などに立ち寄ることなく、ひたすら終点を目指します。 あくまでも路線の乗り潰しが目的で、途中下車をすると次の列車まで数時間空くことがあり 「時間がもったいない」と思ってしまうからです。 それ故、走行写真を撮ることはそれが目的である以外ほとんどありません。 今回のトップナンバーも側線に留置中の写真となってしまいました。
 さて、JR東日本は、キハ100系気動車を老朽化したキハ20系などの更新と冷房などサービス向上を目的に開発し、 1990年(平成2年)に量産先行車を登場させました。 車体や台車の軽量化と高出力エンジン、高効率液体変速機を組み合わせて、 性能を電車並みにしています。 ブレーキも電気指令式となり、在来車とは併結出来ません。 投入する路線により車体長や室内設備を変えて、 このキハ111、112形の0番台車は両運転台のキハ110形0番台車とともに、 釜石線・山田線で運行する急行「陸中」用車両として製造されました。 キハ110形5両、キハ111・112形2両編成が3本、計11両が製造されています。 「陸中」が廃止され、現在は釜石線で運転される快速「はまゆり」や盛岡周辺の普通列車として使用されています。 また、キハ111-2とキハ112-2はキハ110-105とともに八戸線で運転されるジョイフルトレイン 「TOHOKU EMOTION」へ改造(車番は変更無し)されオリジナル車両は数を減らしています。 なお、この0番台は2016年現在、JRグループとして製造された最後の急行列車用車両ですが、 今後はこのような車両が登場することがないと考えるとチョット寂しさを感じます。
(2016年11月 T・O)


0番台は急行用として製造されましたので、回転リクライニングシートを装備しています。   2016年5月22日  釜石駅