トップナンバーアルバム

ツアー客を乗せ北海道へ向かうE001形「TRAIN SUITE 四季島」。 通路側は小窓が並びます。
2018年 2月 3日 赤羽〜浦和

小田原駅でツアー客は途中下車、一旦国府津まで回送されたE001形。 先頭1号車がトップナンバーでE001-1。運転室、展望デッキと発電室で乗客定員は“0”です。 自重が64.1tもあります。連結器は電車に使われる密着連結器ではなく、自動密着連結器となっています。
2020年12月13日 国府津駅

2号車E001-2です。E001-1・2・3でユニットを組んでいます。 一般スイート車両で、スイート個室が3部屋設置され、定員6名です。
2020年12月13日 国府津駅

3号車E001-3です。客室はE001-2と同じです。
2020年12月13日 国府津駅

4号車E001-4です。2、3号車などと同じ設備の一般スイート車両です。 電動車のような床下ですが、付随車です。
2020年12月13日 国府津駅

5号車E001-5です。バーカウンターやフリースペースを設けている2階建ラウンジ車です。 黒い部分は、両開きのエントランスドアで、左右でずらし配置されています。
2020年12月13日 国府津駅

6号車E001-6です。食堂車で、ダイニングスペースは高床式です。
2020年12月13日 国府津駅

7号車E001-7です。 フラットタイプのデラックススイートとメゾネットタイプの四季島スイートを設置した車両で、 檜製の浴槽や雪見障子があります。
2020年12月13日 国府津駅

8号車E001-8です。E001-8・9・10でユニットを組みます。
2020年12月13日 国府津駅

9号車は、一般スイート車両のE001-9です。
2020年12月13日 国府津駅

10号車E001-10です。E001-1と同じですが、搭載機器の差でしょうか、 こちらの自重は63.9tです。車両としては、かなり重さがあります。
2020年12月13日 国府津駅

1、2、3、4、8、9、10号車7両は、2016年9月6日から7日にかけて、 川重兵庫工場から尾久車両センターへ甲種輸送されました。
2016年 9月 7日 西湘貨物駅〜相模貨物駅


 JR九州の「ななつ星」の成功からJRや大手私鉄に豪華列車が登場していますね。 クルーズ船の鉄道版と言える訳ですが、学生の頃から時刻表を片手に旅をしているので、 個人的にはあまり興味のない世界です。 中・長距離旅客輸送が新幹線と航空機と高速バスばかりになりつつある現在の状況を見れば、 この先の鉄道に不安を感じてしまうのです。 クルーズ船とフェリーだけになってしまった客船のようにならなければいいのですが。 今月の友情出演はJR東日本の四季島をご覧ください。
(2021年2月 H・T)
E001形の形式番号表記は、車体側面にはなく端面にあります。
2020年12月13日 国府津駅

E001形の保安装置ATSは、C・P・Ps・Dnで北海道乗入れ可です。
ATS-Cは青函トンネル通過用。  2020年12月13日 国府津駅
 E001形は、JR東日本が運行する周遊型寝台列車 「 TRAIN SUITE 四季島 」として、使用する車両です。 JR九州の「ななつ星in九州」やJR西日本の「TWILIGHT EXPRESS瑞風」と同じ、 クルージングトレインですが、2社の列車は、管内で運行されるのに対してJR北海道へも乗入れます。
 この列車は、6M4Tの「電車」ですが、架線集電だけではなく、 非電化区間も先頭車に搭載したディ―ゼル発電機で電力供給して走行可能な「ディ―ゼル・エレクトリック式の気動車」 としての機能を併せ持っています。 このためか「ク」、「モ」や「サ」などの形式はなく、単に「E001-車両番号」表記となっています。
 直流 1,500V、交流 20kV(50/60Hz)、交流25kV(50Hzのみ)の4電源方式に対応し、 車体は、川崎重工製造の1、2、3、4、8、9、10号車がアルミ合金ダブルスキン構造で、 2階建など上下方向で大きな空間を設置した5、6、7号車が2階建車両で実績がある総合車両製作所が製造しています。 また、北海道に乗入れるため、耐寒耐雪仕様となっています。
 乗客定員34名の豪華な車両では、当然収支は、取れないと思いますが、 JR東日本のフラッグ・トレインとして今後の活躍を期待しています。
 私にとって、「TRAIN SUITE 四季島」は高根の花で、写真撮影だけです。
(2021年2月 T・O)