オハフ33 1501
昭和51年3月12日 高松運転所
昭和40年1月に多度津工場でオハ35 667を改造。戦後製のオハ35でコロ軸受の TR34を履いているので1500番台とされています。実は、若い頃は戦前製丸屋根車 が1000 番台、戦後の絞り折り妻・きのこ折り妻車が1500番台と解釈していたの で、この オハフ33 1501を見た時は符番間違いだと思っていました。戦後にオハ 35形の増備が再開された最初の年である昭和21年は丸屋根の車体で製造されまし たが、台車にはコロ軸受のTR34が採用されています。ただ、コロ軸受のTR34の供 給体制が 整っていなかったようで、平軸受のTR23を履いて落成した車も多数存 在します。
昭和39年度の緩急車化改造では絞り折り妻・きのこ折り妻車に対して近代化改造 が併施されいます。このオハフ33 1501は戦後製ながら丸屋根車体のため39年度 改造の1500番台の中では唯一近代化改造を受けていません。従って車掌室窓は未 改造で1000mm幅の上昇窓です。改造時の配置は高松、50年頃に体質改善工事を受 け、 撮影時点では窓枠がアルミ化、便所・洗面所窓は四国タイプ、塗色は青15 号になっています。最後まで高松から離れず昭和57年8月に廃車になりました。