オハフ33 1011
機関車連結前に地上から蒸気の供給を受けて車内を温めています。        昭和52年3月7日 姫路駅

昭和60年2月13日  和田山  撮影:黒岩択実さん

昭和60年2月12日  和田山  撮影:黒岩択実さん

昭和40年3月に高砂工場でオハ35 1314を改造。 切妻車体ですが平軸受のTR23を履いていたので1000番台とされたはずなのですが、 撮影時点ではコロ軸受のTR34を履いています。 種車のオハ35 1314は、昭和30年5月17日の東田子の浦事故で炎上したスハ32 266を名古屋工場で改造したもので、 翌31年3月に復旧した際にオハ35形へ編入され最終番号の1314が与えられました。 台車はスハ32形のTR23を再使用したはずで、交換時期は不明です。 オハフ33形で切妻車体を持つのは、同じく東田子の浦事故復旧車のオハフ33 627、 軽量化試験改造のオハフ33 630と、このオハフ33 1011の3両です。 全溶接の切妻の車体が新しいので近代化改造併施の対象とされ、便所・洗面所窓は39年度後期タイプの2段中折れタイプ、 車掌室窓は700mm幅とされています。 改造時の配置は宮原、43年度に姫路、 53年度に津山、57年度に福知山に移動し昭和61年3月に廃車になりました。