オハ35系の保存車輌 9

− 待ちぼうけ −

 国鉄の分割民営化時にJR西日本には12両の営業用のいわゆる旧型客車が 引き継がれました。全車宮原客車区の所属で内訳は、和田岬線用のオハ64・ オハフ64が7両、オハ46が1両、スハフ42が1両、オハフ33が2両、そして スイテ49が1両でした。スハフ42は和田岬線の予備車として運用されていた ようなので、スイテを含む4両が保存を目的としていたと推測され、和田岬 線の気動車化後も車籍があります。
 しかし、単独でイベントに参加できるスイテはともかく、ハ・ハフが3両 ではいかにも中途半端であり、東日本の旧型客車とは異なりほとんど表舞台 に出てくることはなく、宮原の奥深くで保管されていたようです。いったい どのような構想のもとで3両が選ばれたのでしょうね。
 最近になってオハフ33 48とオハ46 13の2両が梅小路蒸気機関車館に移さ れました。噂では床が抜けそうなほど痛んでいるとか。まだ整備されてい ないので遠くから眺めるだけですが、早いもので分割民営化から20年が経 とうとしています。一日も早い整備・展示を望んでやみません。
(2006年3月 H・T)


オハフ33 48           平成18年3月14日 梅小路蒸気機関車館


オハ46 13           平成18年3月14日 梅小路蒸気機関車館