右土手の立体感を表現してみます。
この絵の季節は3月下旬です。
残雪は除雪された雪が日陰のおかげでいつまでも厚いシャーペット状態で、
さらに煙の煤が降り注ぎけっして奇麗な白い雪ではない設定です。
遠い背景は落葉した樹木が疎らに生え北日本によく見られる青み掛かった山々の景色です、
ただ絵にするには 空の青、山の青では面白くないので赤を少し入れ遠景全体を極めて薄い紫にしてみました。
次に自然の風景の中に人工物の枕木と線路、車両を描き込みます。
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右の土手に力を入れたので今度は左の急斜面も描きます、こちらは日差しが当たる面ですから明るく描きます。
この絵の中で煙と水蒸気は大事な存在です、煙はついモクモクと真っ黒に描きたくなりますが、
空気の軽さを表現出来ず何度も水でバシャバシャ洗い直しを繰り返しました。
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汚れた残雪をきっちり描きます、こんな事を繰り返し完成までに1週間位かかりました。
加筆すべき点はたくさんありますが、まあこんなところでしょうか?
是非皆さんもスケッチブックを出して鉄道画を描いてみてください。
これも一つの鉄道趣味です、きっと世界が広がりますから。(SS)
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